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バイアスカット(bias cut)

 
 

バイアスカットとは?

 

「バイアスカット(bias cut)」とは、
ココ・シャネルと同時期に20世初頭のパリにて活躍したデザイナー、
マドレーヌ・ヴィオネが開発したとされる、新しい生地(布)の裁断方法のこと。



【具体的な説明】
バイアス(bias)とは、

"(約45度の)斜線"
"斜め"

といった意味で、たて方向、よこ方向ではなく、
生地(布地)を斜め45度の角度で裁断すること(裁断方法)。

たて方向の裁断、よこ方向の裁断に比べて、
生地の伸縮性が高まる点、
完成した衣服は体へのフィット性が高まる点、
などがこの裁断方法の特徴とされる。

 
 

バイアスカットの開発者、マドレーヌ・ヴィオネとは?

 

Madelene Vionnet


1876年生まれのフランス人女性デザイナー。

10代前半からキャリアをスタートし、
若い頃からパリでキャリアを積み重ね、様々な技術を習得。

その後1910年代に独立。
1920年代には、「バイアスカット」という独自の生地の裁断方法を開発。
(日本の着物などに興味を持っていたため、日本から影響を受けたという説もあり)

1930年代末、ココ・シャネルと同時期に引退するまで、
その高い技術をいかし、ココ・シャネルやジャンヌ・ランバンと共にパリにて長く活躍。
(第二次大戦の開戦が引退の要因と言われる)


様々な革新的な技術は後世のクリエイター達に多大な影響を与え、
「バイアスカットの女王」と称されている。
 
 
 

 

 

 
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