[日本人女性社長/デザイナー系] コムデギャルソンとアンテプリマとsacai
日本人の女性がデザイナー・もしくは社長として指揮を執り、
ビジネス面でも世界的に高い評価を受けている3つのブランドの比較。
コムデギャルソン(COMME des GARCONS)とは?
「コムデギャルソン(COMME des GARCONS)」とは、
メディアには活字インタビューは除いて一切出ることがないことと、
世界的にも相当優秀なビジネスマン(ウーマン)であることで有名で
世界的なデザイナーの中でも最も高いビジネスセンスを持っている一人とも言われている
日本人女性デザイナー・社長の川久保玲さんによるブランド。
1981年に山本耀司のヨウジヤマモトと共にパリコレに参加し始め、
黒を中心とした作風は、当初は"ボロルック"などと酷評されるものの、
次第に高い評価を受けるようになり、1990年代以降は世界を代表するブランドの一つとなり、
たくさんのデザイナー・アーティストに影響を与える。
また、パリコレのショーは日本人モデルが出演したことはほとんどなしと言われる。
なお、大体のブランドは高額ながら、
「PLAYコムデギャルソン」というTシャツなどをはじめとしたキャラクター系ブランドは低価格のようです。
アンテプリマ(ANTEPRIMA)とは?
アンテプリマ(ANTEPRIMA)とは、
コムデギャルソンの川久保玲氏と並んで極めて高いビジネスセンスを持っていると言われる
日本人女性デザイナー(ディレクター)の荻野いづみさんが
ブランドの指揮をとっている、日本系ブランドで唯一ミラコレ(ウィメンズ)に継続的に長く参加している、
プラダグループ発祥の世界的なウィメンズブランド。
なお、こちらはミラノコレクションにて衣料を発表しているもののバッグ中心のブランド。
特にワイヤー入りの「ワイヤーバッグ」という商品が定番。
直営店や売り場は日本国中の百貨店にたくさんあり。
会社サイトによるとメンズはなくウィメンズのみながら年商約50億円(2015年4月期)。
ディレクター : 荻野いづみ(おぎのいづみ)
東京都出身。
結婚を機に、夫(荻野正明氏)のファッション関係の仕事を手伝いはじめる形で
ファッション業界に足を踏み入れる。
1993年にプラダの妹ブランドとしてバッグ&靴を中心に誕生したが、
同年にプラダグループがもう一つの妹ブランドとして「ミュウミュウ」をスタートしたため、
プラダグループから独立することに。
そんな中、当時日本などでプラダ事業のスタッフをしていた荻野氏に白羽の矢が立ち、
デザイナー(クリエイティブディレクター)に就任。
荻野氏の経営センスでブランドは着実に成長し、 1998年にはミラノコレクションにデビュー。
「サカイ(sacai)」とは?
「サカイ(sacai)」とは、
コムデギャルソン出身の女性デザイナー・阿部千登勢さんが、
出産を経て1999年にスタートした日本のブランド。
2011年頃からパリコレ(レディース部門)に参加。
2015年頃からはパリコレのメンズ部門にも進出。
そして、この阿部千登勢さんも、もともと川久保玲さんのもとで働き、
色々なことを覚えてきたためか、川久保氏・荻野氏と共にかなり高いビジネスセンスを持っている模様で、
ニュースによると2015年4月期にブランド(会社)の年商が
100億円を突破したことが大きく報道される。
なお、ニュースによると、100億円突破する2015年時点では
どこかの大きな投資元のバックアップは何もなく、
もともとは小さな企業が完全に自力で100億円まで到達した感じであるそうです。
パリコレのショーには
ギャラが世界最高ランクの世界中のスーパーモデルが毎シーズンたくさん出演し、
ショーの注目度もパリコレ最高ランクの一つまで上昇中。
日本の芸能人達の間でも人気が高いことが有名。
各社/各ブランドの違い比較
項目 | コムデギャルソン | アンテプリマ | sacai |
創業者 |
川久保玲 |
荻野いづみ |
阿部千登勢 |
ブランド設立 |
1970年前後 (正確な年未確定) |
1993年 |
1999年 |
対象(部門) |
メンズ ウィメンズ |
ウィメンズのみ |
メンズ ウィメンズ |
参加コレクション |
パリコレクション (男女両部門)
|
ミラノコレクション (ウィメンズ部門) |
パリコレクション (男女両部門) |
海外コレクション への進出 |
1981年 | 1998年 | 2010年頃 |
海外ショーでの モデル起用傾向 |
何らかの方針により 有名なモデルは 基本的に0の状態で 知らないモデルばかり |
シーズンによっては 世界最高ランクの スーパーモデル多数起用 |
毎回、 ギャラ最高ランクの スーパーモデルが たくさん出演
|
パリコレショーの 日本人モデル出演 |
ほとんどなし (優遇されない) |
基本的に 毎シーズン起用。 しかもファーストなど 重要な場面にて 良く起用される
|
ほとんどなし (優遇されない) |
キー商品 | 様々なラインにおける 黒地系の各商品 |
ワイヤーバッグ
*このブランドは バッグブランド寄り
|
ニット商品 |
会社年商 | 推定100億円から 200億円くらい |
約50億円 (2015年4月期)
|
ニュースによると 2015年4月期 100億円突破 |
店舗数 |
国内約200店舗 (2015年時点)
*その他、 全国のセレクトショップ |
100店舗以上 (路面店と百貨店)
*ただし会社スタッフが 常駐しているのか わからない売り場もあり
|
取扱店舗数不明 (直営店と 全国のセレクトショップ) |
大まかな
|
[YOOX通販価格] YOOX販売品は 3-10万円
*通販されている ブランドに関して。 (会社全体では不明)
*一部アウターは 10-20万円
*公式通販ないので 直営店価格は不明
|
[コレクションライン(衣料)] 5-10万円
[コレクションライン(バッグ)] 5-15万円
バッグ中心なので 衣料はあまりなし |
[YOOX通販価格] 3万円から 10万円が中心 |
WEAR.jp 投稿数 (2016) |
約10000件 |
1000件以下
ターゲット世代が このサービスを 使っていないためか 投稿は少数
|
約1500件 |
直営通販 |
なし (ZOZOには出店あり)
|
あり | なし |
SNS フォロワー数 (2016) |
[インスタ] 80万人以上 |
ターゲット世代が SNS世代ではなかったり 投稿少数だったりで フォロワー数は少数
|
[インスタ] 20万人以上 |
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