BIG4(世界4大コレクション)
世界各地でファッションショーイベントがありますが、
世界には「BIG4」と呼ばれ、その他とは明確にグレードが違う4つのコレクションが存在します。
パリコレクション(パリコレ/パリ・ファッション・ウイーク)
日本では「パリコレ」という呼称で
誰にでも知られている、世界最大のコレクション。
フランスの首都で中世から服飾文化が根付くパリが開催地。
海外ではあまりParis Collectionという呼称は使われず、
Paris Fashion Week
という呼称が一般的。
Weekという呼称通り、約1週間(実際には9日間が基本)という
短期間の中で、世界中のトップデザイナー達がショーを開催。
- オートクチュール部門(注文服)・・・・・4日程度の会期
- プレタポルテ部年(既製服)・・・・・・基本的に9日間開催
- メンズ部門(既製服)・・・・・5日程度の会期
と3つの部門が存在し、それぞれ春夏・秋冬と年2回開催。
1960年代あたりまではオートクチュール部門が高い注目を
集めていたが、1970年代以降は高田賢三によるKENZOなどの
プレタポルテ専門ブランドの人気が一気に高まり、
プレタポルテ部門に対する注目度が急激に上昇していった。
時代の流れの中で衣料系ではないブランドも続々プレタポルテに進出し、
1990年代後半にルイヴィトンがプレタポルテに進出した事でさらに注目度が増す。
ミラノコレクション(ミラコレ/ミラノ・ファッションウイーク)
日本では「ミラコレ」という略称でよく知られているコレクション。
開催地はパリと並ぶ世界最大級のファッション都市・ミラノ(イタリア北部)。
世界での注目度はNY以上・パリ以下といったところで、2番手。
パリとは違ってオートクチュール(高級注文服)部門は存在せず、
- ミラノコレクション(=レディース)
- ミラノメンズコレクション
の2部門で構成。
パリコレでプレタポルテ部門が台頭してきた1970年代あたりから
少しずつイベントの規模が大きくなり、
1980年前後からはアルマーニやVersaceなどの新興ブランドの
人気がどんどん上昇した事で、一気に価値・注目度が上がった。
さらに1989年にはPRADA・1990年にはGUCCIといったように
レザー系ブランドが続々参入してきた中、
1990年代に入るとさらに規模・注目度が上昇。
NYコレクション(NYFW/ニューヨーク・ファッションウイーク)
日本では"NYFW(New York Fashion Week)"
という略称でも知られるコレクション。
開催地はアメリカ東部の世界的な都市・ニューヨーク。
こちらもオートクチュール部門はなく、
- NYコレクション
- NYメンズコレクション
の2部門で構成。
パリコレやミラコレと比べるとやや規模・注目度が低く、
ブランドとしての参加グレードもパリやミラノよりやや低め。
ロンドンコレクション(LFW/ロンドンファッションウイーク)
BIG4の中で、一番グレードが低いコレクション。
こちらもメンズ・レディースの2部門で構成され、オートクチュールはなし。
1980年代から2000年代前半まではパリ・ミラノ・NYの陰に隠れた存在だった。
メディアでの扱われ方も悪く、スーパーモデルの中には
出演する価値がないため、ロンドン開催期間を休養にあたる人も多かったほど。
ただし、2000年代後半あたりからは少しずつ注目度が上昇し、
メンズとレディースが分離した2010年代以降はさらに規模が拡大。
コレクション全体を引っ張るのは、バーバリー。
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