デニールとは?
簡単な一行説明=
長い糸の太さを表す単位。9000メートルの長さにして1gになるのが1デニール。値が大きくなる=糸が太くなる
デニール(denier)とは・・・・・
絹糸やナイロンなどの化学繊維のように、
1本だけでもとても長く細い糸(フィラメント糸)の太さを表す単位。
タイツやストッキングの太さを表す単位として特に有名。
【単位の計測方法】
9000メートルの長さにして1gになるのが1デニール。
デニール値が大きくなることは、糸が太くなることを意味する。
【計測例】
ある細いフィラメント糸を直線で9000メートルに伸ばしたときに1gになるなら、太さは1デニール。
9000メートルまで伸ばした時に10gになるなら10デニール。
100gになるなら100デニールといった感じ。
*分かりずらい場合、ある糸を9000メートルまで伸ばしてハサミで切り、
その9000メートルの糸を一つにまるめて測りで重さを測った時に何グラムになるか?
と考えるとわかりやすいと思います。
[基礎知識]
糸の種類 |
代表的な繊維 | 定義・特徴など |
フィラメント糸 (長繊維から作る糸) |
絹 化学繊維 (ナイロンなど) |
*絹糸の元となるカイコが作る「繭(まゆ)」は、 一本の糸で出来ており、直線状に伸ばすと 1.5km(1500メートル)前後のとても長い繊維になる。
|
紡績糸 (短繊維を紡いでくる糸) |
羊毛 綿 麻 |
羊毛や綿糸のように、 一本だけでは短い繊維を紡いで作った長い糸のこと。 毛糸や綿糸などが代表例。
|
デニールの値の早見表(変換表)
一定の長さを基準に重さの値を出す測定方法を「恒長式」と呼ぶ。
ある糸の 9000メートルあたりの重さ |
デニールへの変換値 |
1g | 1デニール |
10g | 10デニール |
20g | 20デニール |
30g | 30デニール |
40g | 40デニール |
50g | 50デニール |
60g | 60デニール |
80g | 80デニール |
100g | 100デニール |
150g |
150デニール |
[別の例え]
- 900メートルに伸ばすと5gになる場合=50デニール
- 90メートルに伸ばすと0.5gになる場合=50デニール
- 9メートルに伸ばすと0.05gになる場合=50デニール
- 90メートルに伸ばすと1gになる場合=100デニール
[9km(9000m)の長さをわかりやすく例えると]
- 東京の新宿駅と浅草の直線距離くらい
- 東京駅と下北沢の直線距離くらい
これほどの距離を1本の糸でつなぎ、測りで測った場合に1gしかなかったら1デニール。
20gあったら20デニール、50gあったら50デニール。
それぞれの値がどれくらいの糸の太さが知りたい場合
靴下、タイツなどのレッグウエア系トップメーカーのオンラインショップでは、
商品名に「デニール」という言葉が入った商品が多数販売されています。
それらのサイトの商品ページで
「20デニールとはどれくらいか?」
「50デニールとはどれくらいか?」
「100デニールとはどれくらいか?」
など、ご確認ください。
*タイツ商品は50デニールから100デニールくらいの太さが多い模様
*冬用の防寒・発熱系タイツは100デニールから150デニールのものもあり
デニールの対義語 = 番手
対義語という表現が正しいかはわからないものの、
フィラメント糸の長さを表す単位は「デニール」で、
逆に、短繊維から作った綿糸などの紡績糸の長さを表す単位は「番手」という。
[サイト全体メニュー]
[繊維/素材用語]
[服飾系]