【基本用語】 吸水性と吸湿性
まずはじめに
このページは、
繊維用語の中でも特に違いがとてもわかりづらい
「吸水と吸湿ってどう違う?」
「吸水性と吸湿性の違いとは?」
といったような疑問に対して、可能な限りの説明を入れたページです。
ほとんど公式的な記述は見つからないものの、
日本化学繊維協会HPにて確かな情報がありましたので、
その記述などを主に参考にしています。
ただし、そのページ自体がサイト内検索すると見つかるものの、
現在はトップページからはつながらないページのため、100%確定とは言えない部分もあります。
新たな情報がわかりましたら情報を追加・修正する可能性がありますがご了承ください。
吸水性(吸水)とは?
google翻訳によると、
吸水= Water absorption
吸水性= Water-absorbing property
(*absorption=吸収、property=性質というような意味)
という訳になり、
日本化学繊維協会HPの説明によると吸水性とは
「液体の汗を吸収する性質」とのことです。
そして、「吸水」という意味だと、様々なネットの辞書などを参考にすると、
「吸水=水を吸い取ること」というような意味。
例えば、繊維の中身がストロー的に中空(空洞)構造になっているタイプの繊維は、
水分を中の空洞に収納できるため、吸水性が高いという特徴を持つ模様。
(例外ある場合あり)
吸湿性(吸湿)とは?
google翻訳によると、
「吸湿=Moisture absorption」
「吸湿性=Hygroscopicity」
(*湿気、水蒸気などという意味)
という訳になり、
日本化学繊維協会HPの説明によると吸湿性とは
「気体の汗を吸う性質」とのことです。
また、いくつかのネットの辞書などによると吸湿性とは
「空気中の水分を吸収する性質」といった意味。
そして、「吸湿」というとなると
「湿気を吸い取ること」というような意味。
吸水性(吸水)と吸湿性(吸湿)の違いまとめ(現時点でわかっている限り)
まず吸水と吸湿を英訳した場合、
■吸水=Water(水) absorption
■吸湿=Moisture(湿気) absorption
という英単語的な違いがある。
そして、日本化学繊維協会HPなどの情報によると、
■吸水性= 液体の汗を吸う性質
■吸湿性= 気体の汗を吸う性質
というのが吸水性と吸湿性の違い。
*以下は未確定情報ですが、
液体の汗とは激しい運動した時に出るポタポタ垂れるような"粒状の汗"のことで、
気体の汗とは多分運動しなくても体から出る"水蒸気状の汗"というような意味と思われます。
吸水性、吸湿性が高い繊維
吸水性が高い主な繊維 |
■綿(植物繊維)・・・・・繊維が中空構造になっている ■麻(植物繊維)
■リヨセル(植物系の再生繊維)
|
吸湿性か高い主な繊維 |
■綿(植物繊維) ■麻(植物繊維)
■絹(動物繊維) ■羊毛(動物繊維。吸湿すると発熱する)
■レーヨン(植物系の再生繊維) ■キュプラ(植物系の再生繊維)
|
*植物繊維(綿と麻)は吸水性・吸湿性共に高い。
*合成繊維(ポリエステル、ナイロンなど)と半合成繊維は全体的に吸湿性が低い。
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