2002年(平成14年)の流行/服飾史
文化/出来事
- 流行色=白
- 年明けに開催されたオートクチュールコレクションのショーをもって、約40年に渡ってメゾンを指揮していたイヴ・サンローランが自身のブランドから引退。ラストショーには豪華なゲストたちが駆け付けた。
- 6月にサッカーワールドカップが日本と韓国で開催され、街には各国のユニフォームを着た人達で賑わった。
- ワールドカップ後に若い男性層の間でデヴィッド・ベッカム選手のヘアスタイルが大流行
- マーク・ジェイコブス率いるルイヴィトンと、日本人アーティスト・村上隆とのコラボがスタート
- 前年度の毎日ファッション大賞受賞者であるアンダーカバーの高橋盾は受賞を大きなきっかけとして国際的な活動を本格化させ、この年の秋に開催された2003年春夏パリコレクション(プレタポルテ)に初参加
- 2000年までパリで活躍したのち2001年に東京に拠点を移した田辺あゆみは、この時期あたりよりランウェイから姿を消した
- 1980年代から1990年代半ばにかけての東京トップデザイナー・小西良幸は、借金により一度表舞台から姿を消した。そんな彼はこの年あたりからタレント「ドン小西」として活躍しだす
- ヨウジヤマモトのセカンドライン「Y's」がこの年にパリコレ初参加
- ラルフ・ローレンと共に1970年代からNYファッション界の重鎮として活躍してきたカルバン・クライン(1942年生まれ)が引退
ビジネス
- 1998年から数年間に渡ってブーム状態が続いてきたユニクロであったが、少数の種類の商品を大量生産する戦略をとる中で、流行りすぎて街中で服がかぶる事態がどんどん増えていき、一気にブームが去った。そしてメディアではユニクロの人気低迷に関する話題が度々取り上げられる。
- 英国のバーバリーがロンドン証券取引所に上場
- adidas社からのオファーを受け、ヨウジヤマモトとadidas社に若者向けコラボブランド「Y-3」がスタート
2002年度の主な賞受賞者
| 第20回 毎日ファッション大賞 | 大賞=津森千里(tsumorichisato)・・・・・・イッセイミヤケ出身の女性デザイナー。そして文化服装学院におけるドン小西の同級生。この賞の受賞をきっかけとして、翌年秋には遂にパリコレデビューを果たす。 新人賞=水野直昭(ヴェットモン) 鯨岡阿美子賞=島正博(島精機製作所) 特別賞=田中一光・・・・・ハイファッションブランドとの仕事で活躍してきたグラフィックデザイナー。この年の1月に死去 |
|---|---|
| 第76回 装苑賞 | 高村宗範 |
| 第19回 オンワード新人デザイナーファッション大賞 | 竹辺ひろ美 |
| 第14回 ANDAM賞(フランス) | Sebastien Rodriguez Thomas Engel Hart Lutz DRAGOVAN ■細かい部門分けはANDAM公式サイトに情報なし |
| 第31回 ベストドレッサー賞 | 安倍晋三(政治・経済部門) テリー伊藤(芸能部門) 菊川怜(芸能部門) 宮本恒靖(スポーツ部門) 東儀秀樹(日本伝統文化部門) ケリー・チャン(インターナショナル部門) など |
| 第19回 ベストジーニスト賞 | 一般選出部門=草なぎ剛、米倉涼子 協議会選出部門=中山雅史、黒木瞳、パンツェッタ・ジローラモ、高嶋ちさ子 |
2002年当時に活躍していた日本のデザイナー
| 海外 | 森英恵(Hanae Mori) 滝沢直己(ISSEY MIYAKE) 島田順子(JUNKO SHIMADA) 鳥居ユキ(YUKI TORII INTERNATIONAL) 山本耀司(Yohji Yamamoto)・・・・・Y-3の活動でも活躍し始めた 川久保玲(COMME DES GARCONS) 渡辺淳弥(JUNYA WATANABE) 田山淳朗(ATSURO TAYAMA) 山地正倫(MASATOMO) 丸山敬太(KEITA MARUYAMA TOKYO PARIS) 高橋盾(UNDERCOVER)・・・・・秋の2003SSにパリコレデビュー 瀬田一郎(seta ichiro)・・・・・モード学園公式サイトによると、この年の秋にミラノコレクションにデビュー |
|---|---|
| 国内 | 芦田淳(JUN ASHIDA) 花井幸子(YUKIKO HANAI) コシノヒロコ(HIROKO KOSHINO) コシノジュンコ(JUNKO KOSHINO) 津森千里(TSUMORI CHISATO) 大川ひとみ(MILK/MILK BOY) 三原康裕(MIHARAYASUHIRO) 柳田剛(NAIYMA) 本間遊(HOMMA) 芦田多恵(MISS ASHIDA) 荒川眞一郎(Shinichiro Arakawa) 桑原直(SUNAO KUWAHARA)・・・・・この時期に「I.S. SUNAO KUWAHARA」からブランド名が変更 白浜利司子(RITSUKO SHIRAHAMA) 松居エリ(ERI MATSUI) 杉本ちゆき(CHIYUKI) 中川正博・LICA「20471120」 藤田恭一(KYOICHI FUJITA) パトリック・ライアン&吉田真実「YAB-YUM」 黒田雄一(LAD MUSICIAN) 山下隆生「BEAUTY:BEAST」 木下美伽(IO SONO IO) 佐藤ヒサコ(BEIGE SHOP) 伊藤弘子(HISUI) 畠山巧(T.H.D LA MAISON) 高原啓(ROEN/HIROMU TAKAHARA) カミシマチナミ(KAMISHIMA CHINAMI) 山本里美(LIMI FEU)・・・・・この時期にブランド名が「Y'S BIS LIMI」から「LIMI FEU」に変更 小川彰子(A PRIMAY AKIKO OGAWA) 古田泰子(TOGA)・・・・・・東京コレクションでの注目度が急上昇 宇津木えり(FRAPBOIS) TEI JOHJIMA(城島禎) mintdesigns・・・・この時期に東京コレクションデビュー。当時は勝井北斗と八木奈央に加えて竹山祐輔も加えた3人態勢であった 岸由利子&龍淵チカコ「MALKOMALKA」 ハンアンスン「HAN AHN SOON」 |
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コムデギャルソン2003SSパリコレ映像(2002年秋開催)
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クロード・モンタナ2002-2003AWパリコレ映像
晩年のショーで、フィナーレに登場するデザイナーにも注目
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KENZO 2002-2003AWパリコレ映像
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CHANEL 2002-2003AWパリコレ映像
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イッセイミヤケ2002SSパリコレ映像(開催は2001年秋)
2002年当時に活躍していたモデル
| 海外 | 冨永愛・・・・・前年に引き続いてさらに世界的な活躍を見せた ERI・・・・パリコレで活躍 平山祐介・・・・・冨永愛同様、海外にて安定的に活躍 前川泰之 |
|---|---|
| 国内(ショー分野) | 冨永愛・・・・・海外コレクションだけでなく国内コレクションでも活躍 ユカリオ 福島リラ 安波 アンヌ ERI 森田真理亜 田沢美亜 エンリケ(現在のアレクサンダー) |
| 国内(雑誌・広告分野) | 今宿麻美・・・・・ストリート系モデルの代表格 花楓 山田優 森泉 渡辺杏(杏)・・・・・この時期からノンノ専属モデルとして活躍し出す |
| 海外スーパーモデル | ジゼル・ブンチェン(ブラジル) |
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