ドレープとタックとプリーツ
このページについて
このページは「ヒダ」に関する用語ということは認識されつつも、
違いの説明が難しいと言われる、
- ドレープ
- タック
- プリーツ
の違い、特徴などについて解説しているページです。
なお、文字説明だけでは説明しきれない部分もあるため、
「今日こそは確実に違いをはっきりさせたい!」という場合は、
ご自身でネット通販サイトなどでキーワード検索などをして納得いくまで比較してみてください。
ドレープ(drape)とは?
「ドレープ」とは、"drape
"と書き、
単語の直接の意味としては、
「優美に覆う」
「優美にひだをつける」
というような意味。
服飾用語としては・・・・・
タックやプリーツのような
人工的なヒダではなく、
布を垂らした時にできる、
流れるような柔らかい自然のヒダのこと。
「カーテン」や「フレアスカート」などの下のほうに見られる、
自然な波が代表的な存在。
わかりやすく「フレアスカート」で例えると、
ウエスト部分の円周よりも裾(すそ)の円周のほうが長いため、
重力により、自然と流れるようなきれいなひだができる。
これがドレープ。
なお、カーテンを除くと、女性服の技術・装飾として用いられる割合が圧倒的で、
男性服にて「ドレープ」という名称が入った商品はほとんど存在しない。
【関連用語】
ドレープカーテン=豊かなひだをとったカーテン
【ドレープの例】

タック(tuck)とは?
「タック」とは、"tuck"と書き、
単語の直接の意味合いとしては、
「しまいこむ」
「折りこむ」
というような意味。
服飾用語としては、
「生地の一部を畳んで(つまんで)縫ったひだ」
というような意味。
主に、装飾や体型との調整のため、スカートやワンピースのウエスト部分にて用いられ、
タックが多いほど生地にゆとりや多少の立体感が生まれるため、
例えばパンツやスカートならばワイドな体型の人(お尻の大きい人)でも履きやすくなる。
「アコーディオンプリーツ」と比べた場合はわかりやすく、
アコーディオンプリーツは連続して同じ方向に細かい折りひだが並ぶのに対し、
「タック」は、"タックスカート"で例えると、
畳んで縫われている箇所が一つの商品においてそんなに多くなく、
同じ方向に畳まれて(折られて)いるわけではない点。
【タックの典型的な例画像(断面図)】

*いわゆる「ボックスプリーツ(正確な定義はまだ不明)」と「タック」を比べた場合、
外観的には似ていて違いがわかりづらいので詳しい違いは分析中です。
【パンツにおける、ノータック(タックなし)、ワンタック、ツータックの違いがわかる画像】

【主なタック商品】
- タックスカート
- タックドレス(ワンピース)
- タックパンツ(ワンタックパンツ、ツータックパンツ)
プリーツ(Pleats)とは?
「プリーツ」とは、単数形で「pleat」と書き、
直接の意味合いとしては
「ひだ」
「折りひだ」
というような意味。
服飾用語としては・・・・・
解釈は様々であるものの、基本的な意味合いとしては
「連続して繰り返し続く"折りひだ"」
というような意味。
スカートの装飾の定番「アコーディオンプリーツ」が代表的な存在。
ただし、プリーツにも色々な種類があり、
タックとどう違うのかわからないものもあり。
この部分については分析中です。
【プリーツの典型的な例(断面図)】

【主なプリーツの種類】
- アコーディオンプリーツ・・・・・アコーディオンのように連続して平行に小さなひだが並ぶタイプ
- ボックスプリーツ・・・・・織り目が裏で付き合わせるようになっているタイプ
- アンブレラプリーツ・・・・・並行ではなく放射線状のアコーディオンプリーツ的なもの
【主なプリーツ商品】
プリーツスカート
タックとプリーツの違いとは?
*ドレープに関しては、人工的に作られたタックやプリーツと違い、
「自然にできたひだ」という明確な違いがあるため、説明は省略します。
【タック】
- 直接的な単語の意味合いは「しまいこむ」「おりこむ」という動詞的な意味合い
- 服飾用語としては「畳んだり、つまんだりして縫うことによってできたひだ」というような意味
【プリーツ】
- 直接的な意味合いとしては「ひだ」そのものを指す名詞的な意味合い
- 服飾用語としては「布を折って縫うことによってできたひだ」というような意味
その他の違い、分析中。
[サイト全体メニュー]
[単品解説(わかりづらい特徴)]
見本画像を用意しているページが多い
[部位解説メニュー]
[その他(貴金属/腕時計)]