パンプス・ミュール・ハイヒールなど、各種女性靴の違いの解説
まずはじめに「ハイヒール」とは? - 商品名ではない -
ハイヒールとは、かかとが高い靴の総称。
「ハイヒール」という名称でパンプスなどが販売されている場合もあるが、正確には商品名ではない。
ヒール(かかと部分)の種類 ピンヒール・チャンキーヒール(太ヒール)・ウェッジヒール
ピンヒール (細い棒状ヒール) |
ウェッジソールとは反対に、 ピンのようにかかと部分が細長い棒状のデザインになっているタイプのヒール。
ファッション性が高さが特徴であるが、 かかとが不安定なため、急いでいる時に走れないことや、 穴などにかかとが突き刺さってしまったりするのがデメリット。 |
チャンキーヒール (太い棒状ヒール)
*「太ヒール」 と呼ばれる場合もあり |
チャンキー = "ずっしりとした"というような意味。
尖った先端で安定感も悪いピンヒールと比べてずっしりとした、 かなり太いピンヒールのような形状で、わかりやすく例えると・・・・・ 四角い棒状の麩菓子(ふがし) 立たせたようかん(羊羹) また高層ビルがかかとについているような感じの外観となる。
ピンヒールより安定感があり、履き心地が良いのがこのヒールタイプの特長。
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ウェッジヒール (三角形ヒール) |
"ウェッジヒールとウェッジソールは同義語。
ウェッジ = くさび・V字型(逆三角形▼)のもの ヒール = かかと ソール = 底
ピンヒールとは逆に、かかとの部分が斧のような「くさび形」になっているタイプの靴。 (三角定規、またはスキー場の坂のような状態のかかとで靴底は平ら)
くさび形の代表例は「斧(おの)」の刃の部分や、縦長の三角形の積み木など。 その縦長三角形をを横にして、かかとに取り付けたような感じ。
ヒールの高い靴同様に脚長効果があるほか、身長を高く見せることができる。 ヒール系の靴と比べて安定感があって履きやすいことや歩きやすいことが特徴。
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主なハイヒール商品
- ハイヒールパンプス
- ハイヒールサンダル
- ハイヒールブーツ
- ハイヒールブーティー
パンプス(pumps)とは?
簡単な説明 =
足の甲が大きく開いていて、つま先のあたりだけが靴の生地で覆われている形が特徴の女性靴。
詳しい説明 =
元々は舞踏会用に作られた女性靴。
足の甲の部分が大きく開いたデザインが特徴。
ヒールはフラットに近いものから7cmくらいまで幅広い。
ヒールのないフラットシューズタイプもパンプスも人気。
足の甲があまり覆われておらず、基本的に足の甲にストラップがついていないため、
ピッタリのサイズを履く必要がある。
(少数ながら「ストラップパンプス」と呼ばれるストラップ付きの履きやすいタイプもあり)

パンプス
■ポインテッドトゥ(つま先がとがった状態)タイプが多い
■基本的にヒールがついている
(フラットタイプもあり)
■つま先にはリボンのような装飾はほとんどなし
バレエシューズ
■つま先が丸いことが基本
■ヒールはなく、フラットシューズである
■つま先の部分にリボンがついた物が多い
ミュールとは? (サンダルとミュールの違いも解説)
簡単な説明 =
パンプスとは逆に足の甲がきっちり覆われていて、かかとはないサンダル系の女性靴("ミュールサンダル"とも言う)
詳しい説明 =
つま先だけが覆われているパンプスとは逆に、足の甲の大部分が覆われ、
また、かかとのベルトはなく、甲につっかけて履くタイプの女性靴。
サンダル系の商品のため、「ミュールサンダル」とも言う。
革靴のようにつま先から大きく甲が覆われているタイプの他、
つま先は開いているタイプのサンダル系のミュールもある。
▼矢印の部分に足を挿入して履く

フラットシューズとは? - 主に「バレエシューズ」など -
簡単に一行説明 =
ヒールの高さがない、靴底が平ら(フラット)な靴全般の総称。"バレエシューズ"などが主なアイテム
詳しい説明
フラット(flat) = 英語で「平坦」という意味。
フラットという名前通り、ハイヒール系の靴とは逆に、
ヒールがなくてかかとの位置が低く、靴底も平たい女性靴の総称。
人気アイテムの「バレエシューズ」はフラットシューズに分類される。
また、先がとがったタイプは「ポインテッドトゥ・フラットシューズ」という名称で売られている。
バレエシューズ(バレエパンプス)とは?
バレリーナが履くトゥシューズのような形をした、
「パンプス」からヒールをなくしたような平べったい女性靴の事。
つま先部分が丸いのが特徴で、"サブリナシューズ"とも呼ばれる。
ブランドとしてはレペット(repetto)などが有名。
プラットフォームシューズ(プラットホームシューズ)とは? - 厚底フラットシューズ
platform shoes
プラットフォームシューズとは、
つま先から踵(かかと)まで底が同じ高さの厚底靴のこと。
フラットシューズとの違いとしては、
プラットフォームシューズは「厚底」であることが定義とされている点と思われる。
上記が通常の形状であるが、変形の特別例として、
日本人靴デザイナーの舘鼻則孝がレディーガガのために作った
「かかとのないプラットフォームシューズ」も2012年に話題になった。
これはかかとにヒールがないもののハイヒールのようにつま先で立つ形状となっており、
つま先の下のみに同じ高さの厚底がついた奇妙な形をしている。
ブーツとは?
ブーツ = 長靴全体の総称
(くるぶしより上まで来る長さが「長靴」の定義)。
主なブーツ(丈の長さ系ワード)
- ショートブーツ(アンクルブーツ)・・・・・くるぶし丈くらいの丈のブーツの総称
- ミドルブーツ(ハーフブーツ)・・・・・ふくらはぎ丈のブーツの総称
- ロングブーツ・・・・・日本のブーツ市場においては"ひざ下丈"くらいのブーツを基本的に指す
- ニーハイブーツ・・・・・ニー(knee)とは膝(ひざ)の意味で、膝が隠れるくらいまでの丈あるロングブーツのこと
- サイハイブーツ・・・・・サイ(thigh)とは太ももの意味で、太もも丈ブーツの総称
*「ニーハイ」に関しては色々な解釈があり、ソックス関しては太もも丈ソックスが「ニーハイソックス」という名前で販売されているケースがあるものの、ブーツに関しては基本的に「膝が隠れるくらいの丈」のブーツが「ニーハイブーツ」扱いになるようです。なお、ひざ下丈ブーツに関しては「ロングブーツ」と名付けているところと「ニーハイブーツ」と名付けているメーカーで分かれる。 主なブーツ(総称系ワード)
- レザーブーツ・・・・・革製のブーツの総称
- ムートンブーツ・・・・・羊の毛皮を使用したブーツの総称(UGGブーツが代名詞)
- ファーブーツ・・・・・動物の毛を使用したブーツの総称
- レインブーツ・・・・・防水仕様の雨の日用ブーツ
- ダウンブーツ・・・・・・水鳥の羽毛を中綿として使用している防寒系ブーツの総称
- ブーサン(ブーツサンダル)・・・・・ブーツとサンダルの中間の商品。甲はレザーなどに覆われつま先やかかとが開いている型が多い
- ボアブーツ・・・・・内側モコモコ系ブーツ(▽詳しい説明文作成準備中)
- マウンテンブーツ・・・・・登山向けの、頑丈で靴底のグリップ力が高いブーツ
- トレッキングブーツ
- ミリタリーブーツ
- マリンブーツ
- モカシンブーツ
ブーティ(ブーティー)とは?
ショートブーツをさらに短くしたくるぶし丈タイプのブーツ。
2000年代後半から若い女性達の間で流行しはじめ、
今では人気の女性靴のタイプの一つとして定着している。
靴底は「ピンヒールタイプ」と「ウェッジソールタイプ」に分かれる。
ピンヒールタイプの場合、長さは10cm前後のアイテムが多い。
ピンヒールorウェッジソール+厚底タイプのタイプが多いので、
身長の低い女性にとって身長を長く見せることができるほか、
高身長の女性にとっても美脚効果・脚長効果抜群といわれている。
レースアップシューズ・ブーツとは?
レースアップ(Lace-up) = "編み上げる"という意味
靴ひもによって下から上まで編み上げて履く、タイトな履き心地の靴の総称。
レースアップシューズとは、
運動靴のように甲の部分に何重もの靴ひもが交差していて、
靴ひもを締め上げることによって、足のきつさや履き心地を調節することができるタイプの靴。
レースアップブーツ(長靴)とは、
ムートンブーツをはじめとした靴ひもがまったくないタイプのブーツとは逆に、
靴ひもが甲の部分から足を入れるところまで長く連なっているタイプのブーツ(長靴)。
靴ひもを調整することで、いつでもフィット感を変えられる。
【女性靴用語】ゴアとは?
ゴア(gore) = 三角形の布、もしくは「マチ(襠)」
「サイドゴアブーツ」「バックゴアブーツ」などで使用される布で、
例えば、サイドゴアブーツであれば、レザーで覆われた靴の一部(サイドなど)に、
アルファベットの「U」型の切れ目を入れ、そのカットした切れ目を覆う、ゴム的な伸縮性のある布の事。
▼サイドゴアの実例

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