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[新設] 在宅中に楽しく読める服飾系トリビア

[新設] 年度別流行/服飾史(在宅中に楽しく学習可)


各種パンツ(ズボン)の違い

 

主なパンツ商品の解説ダイジェスト

 
 
ページ下のほうまで細かくみるのが面倒なかたはこちらでチェックしてみてください
 

 

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パンツの種類 簡単な説明

デニムパンツ

 

藍色・紺色系の厚手の綿の生地(デニム)を使用したパンツのこと。

 

チノパンツ

 

デニムと違ってグレー・クリーム色が中心の、厚手の丈夫なダボダボ系の綿生地パンツ

 

カーゴパンツ

 

両もも側面に大きなポケットがついているのが特徴の、作業着系のゆったりパンツ。

ストリートウエア感・ワークウエア感が非常に強いため、正装としては特にNG。

 

綿パンツ

(コットンパンツ)

生地に綿(コットン)糸を使用しているパンツ類の総称

クロップドパンツ

 

裾(すそ)を2分・3分切り取ったようなパンツ商品の総称。

基本的に商品名ではない

 

サブリナパンツ

 

タイトな8分丈系パンツ。クロップドパンツの代表的存在

 

カプリパンツ

 

膝下10cm程度のタイトな6分丈系パンツ

 

ハーフパンツ

 

膝の上下あたりの丈のパンツ

 

ショートパンツ

 

基本的に膝上丈くらいの丈のパンツ。

 

ホットパンツ

 

主に女性向けのショートパンツより短いボクサーパンツのような形のパンツ

 

パンタロン(フレアードパンツ)

 

ラッパ・トランペットのような末広がり型のパンツ

 

テーパードパンツ

 

パンタロンとは逆に裾に向けて幅が細くなっていくデザインのパンツ

 

スウェットパンツ

トレーナー(スウェットシャツ)のボトム版。

イージーパンツ

 

主にゴム式ウエストで締め付けもイージー(楽な、ゆるやかな)な、

ルームウェア系のパンツのこと。

 

 

 

 


 

 

デニムパンツ(ジーンズ・Gパン)とは?

 
一行説明= デニム生地(厚手の綿生地)を使用して作ったパンツのこと。藍色・ブルー系が基本
 
 
 
詳しい説明
 
 
まず、「デニムパンツ」と「ジーンズ or Gパン(jeansとpantsの造語)」 はほぼ同義語。
 読んでいるかたの混乱を避けるため、ちょっとした違いについては省略。
 
 
【語源】
デニムとは「serge  de nimes(サージ・デ・ニーム)」が語源となっており、
フランスの"ニーム産のサージ"という意味。
 
 
 
【デニム生地とは?】 
そして、デニム生地とは
 
■縦糸に染色糸(藍色やブルー系)
■横糸に白糸
 
を使用して綾織りで織られた厚手の綿生地のこと。
*"綾織り"とは、ウネが斜めに並ぶ織り方のこと。 
 
 
デニム生地の拡大図

 

【デニムパンツとは?】
「デニム生地」を素材として使用したパンツが「デニムパンツ 」と呼ばれる。
 
 
藍色系やブルー系の色の生地であることが基本。
ただし、近年では様々な色のデニムパンツも存在する。
 
 


 

チノパンツ(チノパン)とは?

 
chino pants
 
簡単説明 = 丈夫な綿の綾織り物「チノクロス(chino cloth)」を使用した主に男性向けのボトムス商品。
デニムと違いグレー・クリーム色が中心で、表面はサラサラで光沢感が少しあり、デニムよりゆったりしていてダボダボ感がある。
 
 
 
 
詳しい説明
 
「チノクロス(chino cloth)」とは、丈夫な綿の綾織り物で、もともとはミリタリー衣類の素材として使われていた。
 
第一次世界大戦中に米軍が軍服用生地として中国(チャイナ)から購入したことがきっかけで、
言葉がなまり、「チノ」となり、現在では「チノパンツ」または略して「チノパン」と呼ばれている。
 
色としてはグレーやクリーム色っぽいものが多く、ジーンズよりもゆったりしていてダボダボ感がある。
以前はストリート系の男性の人気商品のイメージがあったが、近年では女性にも人気がある。
 
 
 
 
【ジーンズ(デニムパンツ)とチノパンツのわかりやすい違い】

  • ジーンズは藍色系が基本形で、チノパンツはグレー・クリーム色系が基本形
  • 基本的にタイトなデザインのデニムパンツに比べ、チノパンツはゆったりしたデザインが基本
  • チノパンツは外から見て生地の光沢感がないジーンズとは違ってやや光沢感がある
  • チノパンツの生地表面は表面ザラザラのジーンズと比べてきめ細かいため、サラサラした触り心地
  • ジーンズは男女どちらにも愛用されているが、チノパンツはメンズが中心
 

 

 
 

カーゴパンツとは?

 
一行説明 = 両もも側面に大きなポケットがついているのが特徴の、作業着系のゆったりパンツ
 
 
 
 
カーゴパンツとは、
両もも側面部分に大きなポケットがついていることが最大の特徴である、
男性向けの厚手綿(コットン)生地使用が多いパンツ商品。
ポリエステル素材を使用したタイプも多い。
 
ジーンズよりもゆったりしたデザインで動きやすく、大きなポケット付きのため今でも作業着として人気。
 
ただし、ストリートウェア感、ワークウェア感がとても強いため、
正装を求められるようなフォーマルな場所には履いていくことはできない。
(例えば、様々なゴルフ場HPのドレスコードに関する情報でカーゴパンツでの来場が特に禁止されている)
 
 
 
 
【生地の色】
カーキ色(濃い緑茶のような色)が多い。
 
 
 
【語源
貨物船で荷物(cargo)に関する作業をするクルーたちが作業着として着ていたのが語源。
 
 
 
 
【カーゴパンツとデニムパンツとのわかりやすい違い

  • ジーンズよりもさらにワークウエア寄りのため、フォーマル感はまったくなく正装を必要する場所では履けない。
  • 体にフィットするタイトなデザインであるジーンズと違い、ダボダボ感・ゆったり感がある
  • 両方の太もも部分の布にサイドポケットがついている
  • カーゴパンツはカーキ色が中心。デニムパンツは藍色・紺色が中心

 
 
 
 【カーゴパンツとチノパンツとのわかりやすい違い】

  • チノパンツには両方の太もも部分の布にサイドポケットがついていない
  • カーゴパンツのほうがよりダボダボ感があり、チノパンはカーゴと比べるとタイトなデザインが多い
  • カーゴパンツはカーキ色が中心で、チノパンツはクリーム色系が多い

 
 
 
 
【カーゴパンツの外観(両サイドのポケットが目印)】

 


 
【カーゴパンツの主な素材使用パターン】

  • 綿(コットン)100%
  • 綿(コットン) + ポリエステル
  • 綿(コットン) + ポリウレタン
  • 綿(コットン) + リヨセル + ポリウレタン
  • ポリエステル + ポリウレタン
  • 羊毛(ウール) + レーヨン

 
 
*使用する生地に関する定義は基本的にないものの、綿製かポリエステル製が大半。
羊毛(ウール)が入っているタイプがまれにある。
 
*伸縮性を加えるため、ストレッチ素材のポリエステルが数パーセント混ぜられているケースが多い。
 
 
 
 
 
 

綿パンツ(コットンパンツ)とは?

 
綿パンツ(コットンパンツ)とは、
綿(コットン)糸を使用して織られた綿(コットン)生地のパンツ類の総称。
 
デニムパンツ、チノパンツ、カーゴパンツは「綿パンツ」にあてはまる。
 
 
 

クロップドパンツとは? (カプリパンツ・サブリナパンツとの違い)

 
crop = 「切り取る」という意味。
 
裾(すそ)を切り取ったような七分丈パンツの総称
総称のため、ダボダボなデザインのものからタイトなデザインのものまで「クロップドパンツ」のカテゴリに分類される。
 
 
 
 
【同類商品】カプリパンツとは?  = 膝下10cm程度のタイトな6分丈系パンツ
イタリアのリゾート地「カプリ島」が名前の由来となっている、1950年代に流行したクロップドパンツの一種。
ネット通販画像などを見ているとひざ下10cm程度の6分丈や7分丈程度のものが多いようです。
 
なお、元々はタイトなデザインが基本であるものの、一部ダボダボしたゆったり系の例外アイテムもあり。
 
 
 
【同類商品】サブリナパンツとは? = タイトな8分丈系パンツ
長さがふくらはぎあたりまでのタイトな8分丈系パンツ。(外見はほぼレギンス)
女優のオードリー・ヘップバーンが名作「麗しのサブリナ」で履いたことが語源と言われているクロップドパンツの一種。
同じようなアイテムのカプリパンツよりも丈が長い。
 
7分丈くらいのアイテムもあるが、オードリーが実際に「麗しのサブリナ」で履いているものは8分丈。
 
 

 
 
 

ショートパンツとは?

 
膝丈よりも短いタイプのパンツ商品の総称。
 
股下10cm前後のアイテムが主流であるが、ホットパンツに近いものや
膝上10cmくらいまで丈のあるアイテムまで様々なタイプがある。
 

 


 

ホットパンツとは?

 
ショートパンツよりもさらに丈が短い、主に女性向けのアイテム。
形としてはボクサーパンツに近いものが多い。
 
日本ではB'zの稲葉浩志のライブ中の衣装としても有名になった。
 
 

 
 

パンタロン(フレアードパンツ)とは?

 
 
フレアスカートやAラインスカートのように裾が広がった形をしているラッパ型のパンツ。
 
元々はフランス語で「長ズボン」というようなロングパンツ全体を指す意味であったが、
日本では1960年代に流行した際に、"裾広がりのラッパ型ズボン = パンタロン"という認識が広まり、
以後、その誤った認識が継承されて、日本では元々の言葉の意味とは違う形で定着している。
 
 


 
[関連語:ベルボトムパンツ(ベルボトム)]
ベル(bell)のように"膝下から" フレア が入った(裾広がり型になった)パンツのこと。
 
パンタロンは、特に"膝下からフレア"という定義ではないため、
パンタロンとして販売されている商品は膝上からフレアが入ったりするが、
ベルボトムパンツは、あくまでひざ下から膨らんでいく感じが両者の違いと思われる。
(*パンタロンとベルボトムの明確な違いに関しては未確定)
 
 
 


 

スウェットパンツ

 
トレーナー(スウェットシャツ)のボトム版。
 
トレーナー(スウェットシャツ)とは、ニット製の長袖Tシャツを分厚くしたようなもので、
それと同じ素材で出来たパンツ商品がスウェットパンツ。
名前の通り、特に裏地が汗(スウェット)をよく吸収するような表面になっている素材で出来ている。
 
 

テーパードパンツ

 
tapered pants
 
裾に向けて末広がり型になっているパンタロンとは逆に、
裾に向けて幅が細くなっていくデザインのパンツ商品のこと。
 
 

 
 

イージーパンツ

 
easyは「簡単」という意味として主に知られるが、
「簡単なパンツ」という意味ではなく、
他にもeasyは「楽な」「ゆるやかな」というような意味もあり、
ウエストが主にゴム式になっている、締め付けがゆるくてゆったりとしたパンツのこと。
 
丈はハーフ丈ではなく、基本的なロング丈。
 
 
ルームウェアのボトム商品として人気。
(スウェットパンツやスポーツジャージの下とそんなに大きな違いなし)
 
 
 
 
 

ニッカボッカ(ニッカーズ)

 
knicker bockers
 
 
 
ハーフパンツ系商品(ロングに近いものもあり)。
ワークウェア、アウトドア系。
 
丈はひざ下丈で、裾のところを搾れるようになっていて、
全体的にはダボダボ系。
 

 

シガレットパンツ

 
cigarette pants
 
 
「シガレットパンツ」とは、
シガレット(自販機でよく売られている紙巻きタバコ)のように、
上から下まで布の円周が変わらないストレートタイプのパンツのこと。
(パンタロン的でも裾に向かって幅が狭くなっていくテーバードタイプでもない)
 
定義的には、タイト系のストレートパンツではなく、
幅広い型のストレートパンツという扱い。
 
 
 
*ただし自販機で売っているようなタバコはどれも細長いため、本当に幅広型かどうかは微妙なところで整理中。
*マイナーであいまいな商品のため、詳しい形状はモール内で諸品検索して調べてみてください。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 

 

 

 
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