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[新設] 在宅中に楽しく読める服飾系トリビア

[新設] 年度別流行/服飾史(在宅中に楽しく学習可)


オーガンジーとチュールの特徴・違い

 

オーガンジーとは?

 
 
一行説明= 特殊加工により、透け感と張り感をもたせた半透明系織物(布・生地)
 
 
 
詳しい説明
 
organdie
organdy
 
特殊加工により生地が半透明になっていることあることが特徴の、薄手で軽く光沢感もある平織綿織物のこと。
(シルク[絹]で出来たものは"シルク・オーガンジー"と呼ぶ)
通常の織物よりも"ハリ感"があるのも特徴。
なお、半透明であるものの、網(メッシュ)状ではない。
 
なお、基本的に硬い生地だがハリ感のないソフトタイプの生地の市販もまれにあり。
 
 
婦人服のトップスの袖部分や、デコルテ(鎖骨周辺)部分の生地としてよく使用される。
その他、1着丸ごとオーガンジー素材で作られた半透明のシャツ商品もあり。
 
 
逆にチュールが使用されるのがほとんどスカートに限られるのに対し、
「オーガンジースカート」はあまり存在しない。
 
 紳士服の素材としての使用は基本的に見られない。
 
 

 
 
【オーガンジー素材を使用した主な商品】

  • オーガンジーワンピース
  • オーガンジーブラウス
  • オーガンジーシャツ
  • オーガンジーニット
  • スカート
  • ボレロ
  • リボン
  • コサージュ
  • [パーツ]ぺプラム(ぺプラムパーツの素材としても使用される)

 
 
 
【オーガンジー素材の主な素材パターン】
 
ポリエステル100%のタイプが多い。
高級なシルク素材のタイプはわずか。
 

  • ポリエステル100%
  • ナイロン100%
  • ナイロン + ポリエステル
  • ポリエステル + 綿(コットン)
  • シルク100%

 
 
 

チュールとは? - オーガンジーとチュールの違いも説明

 
 
一行説明= 横糸は使用せず2本の縦糸を使用した、あみだくじのような六角形の網目模様をしたメッシュ素材(編み物)
 
 
 
詳しい説明
 
tulle
 
2本の縦糸を網目状に絡み合わせ、六角形または菱形の小さな網が連なり、
遠くから見ると布地に見える、編みかたが粗い編み物(メッシュ)。
ハリ感に関しては、ハリのあるハードタイプのほかハリのないソフトタイプもあるため、生地次第。
 
ウエディングドレスにおけるヴェールの素材としても使用される。
 
ウエディングベールが花嫁の顔の周りに被せられるように、
スカートの基本の布地の上にかけられて(被せられ)、
「チュールスカート」として販売されているのが代表的な使用例。
 
ぺプラム商品のぺプラムの部分の布地としての使用も多め。
 
 
スカートのかぶせ布やぺプラム部分としての使用が大半で、
"チュールワンピース"
"チュールブラウス"
など、トップス系商品における部分的な使用はあまりなし。
 
 
  【チュールの拡大図 六角形の網目(メッシュ)状になっており、オーガンジーと違って布ではない。
 

 
 

 
 
【チュール素材を使用した主な商品】
  • チュールスカート
  • ウエディングベール
  • [パーツ]ぺプラム商品のぺプラム部分の素材として使用

 
 
 
 
 
【チュール素材の主な使用素材パターン】
 
ポリエステル100%かナイロン100%の商品が大半
 

  • ポリエステル100%
  • ナイロン100%
  • ポリエステル + レーヨン + ポリウレタン
  • レーヨン + ポリエステル
  • ナイロン + ポリウレタン

 
 
 
 
【チュールのハリ感に関して】
 
モール内の生地屋さんで販売されているチュール生地は
 

  • ハードチュール
  • ソフトチュール
  • スーパーソフトチュール

 
といった種類があり、ハリがない柔らかい生地からハードな生地まで様々。
 
 
 
 
 
 
 
 

オーガンジーとチュールの違いとは? オーガンジーは布地、チュールはメッシュ(網)系

 
 
 
違い1】オーガンジーは織物であるものの、チュールは織物ではない(編み物)
"オーガンジー"はタイツのように透けているものの、きめ細かい造りの布地(織物)であるのに対し、
"チュール"は粗い編み物といった存在。
チュールは布というより近くで見ると"網(メッシュ)"に近い素材であることが違い。
 
 
 
【違い2】特殊加工について
オーガンジーは織物のため、特殊加工により透け感と張り感ができるのに対し、
チュールは、何もしなくても最初から透け感がある。
 
 
 
違い3】使用される部分の傾向
その他、オーガンジーはトップス商品の襟まわり袖に主に使用されるのに対し、
チュールはスカートに主に使用される、という違いもあり。
 
 
 
【違い4】ハリ感の違い
両方ともボリューム感を作り出せるハリのある素材と言われているものの、
どちらのほうが強度が強いかは、使用している素材のグレード、種類も関係してくる気もするため、
詳しくはわかりませんので、お店で両方を触り比べてみたりしてお確かめください。
(オーガンジーもチュール生地も、ハリ感がない「ソフトタイプ」の市販も一部あり)
 
 
 
 
 
*生地の表面に関しては、ネットの生地屋さんの販売商品を拡大すると違いが明確にわかります。
 
 
 
 
 

"チュール"と"チュールレース"の違い

 
 
似た言葉として知られる、チュールとチュールレースの意味・定義の違い。
 

  • チュール=何も施されていない状態のプレーンなチュール素材を指す
  • チュールレース=チュール素材に刺繍を施したりして作ったレース布地が「チュールレース」

 
 
 

 
 

オーガンジー生地とシフォン生地の違い

 
オーガンジーと似た雰囲気の生地としてもう一つ「シフォン」と呼ばれる素材がある。
 
これはブラウスに使用される素材の定番で、「シフォンブラウス」という商品が存在するものの、
オーガンジーとの違いとしては、定義的には以下の通り。
 
 
 
オーガンジー
■シフォンよりも透け感が強い
■生地にハリがある
 


シフォン
■オーガンジーよりは透け感が弱い
■柔らかい生地
 


*まれに、かなり透明に近いタイプもあり
 
 

 

 

 
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