麻(麻糸、麻織物)とは?
麻とは、おおまかにいうと亜麻、亜麻、苧麻、黄麻、 マニラ麻、サイザル麻などの総称で、
麻の茎の靭皮から繊維(靭皮繊維)から繊維をとる麻植物と、
葉の繊維(葉脈繊維)から繊維をとる麻植物の2種類がある。
麻織物という意味では、紀元前から衣料品の素材として採用されてきた歴史を持つ。
通気性が高く、春夏向けの衣料の素材などとして人気。
亜麻から作るリネン生地が最も高いシェア。
衣料品以外では、消防ホースなどにも使われている。
主な麻の比較
種類 | 個別の特徴 | それを使用した 主な商品 |
亜麻(リネン)
*繊維自体の名称はFlax
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■光沢感がある ■肌触りが良い |
シャツ ニット商品 コート ジャケット スカート パンツ ストール バッグ ソックス ハンカチ |
苧麻(ラミー)
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整理中 | ニット商品 |
大麻(ヘンプ)
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整理中 | ニット帽子 靴下 靴の生地 |
黄麻(ジュート)
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整理中 | 需要低い |
マニラ麻(アバカ) abaca |
■繊維が強い ■軽い ■耐水性が高い
■通気性が高い (バッグにした場合) ■清涼感がある (バッグにした場合)
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かごバッグ 船舶用ロープ |
サイザル麻
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■通気性が高い (バッグにした場合) ■清涼感がある (バッグにした場合) |
かごバッグ ロープ |
主な麻の種類
様々な麻の種類があるものの、 衣料品の材料欄に「麻」として表示してよいのは
「亜麻(リネン)」と「苧麻(ラミー)」に絞られ、 その他を材料として使用する場合は、
例えば「指定外繊維(ジュート)」という風に表示させる必要がある。
また、「麻」と表示されてい商品に関しては、
「麻(リネン)」とリネンかラミーかは明記する必要がないため、
基本的にどちらかは明記されないものの、たまに素材欄に「リネン」と書かれている場合もあり。
種類 | 概要 |
亜麻
★繊維段階=フラックス ★亜麻糸=リネン ★亜麻布=リネン
[靭皮繊維系] |
商品名に「リネン」という名称が入った商品も多い、ポピュラーな麻。 薄手の生地にする形が中心。 特に春夏向けの清涼感のある素材として人気。
なお、亜麻という単語の英訳が「Flax(フラックス)」で、 繊維段階まではフラックスと呼ばれ、 糸にした亜麻糸や亜麻を織物にした亜麻布は 「Linen(リネン)」という呼ばれかたをする。
別名は「リンネル」。
google翻訳で翻訳すると、Linenの定義は 「cloth woven from flax(フラックスで織った布地)」と出てくる。
西アジア原産のアマ科の一年草。 茎から繊維と採取し、種からは油を採取する。
*亜麻色=ベージュ色に茶色を加えたような色。
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苧麻(ラミー) Ramie
★別名= カラムシ
[靭皮繊維系]
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「ちょま」と読む。 別名「カラムシ」。
東南アジア原産の多年草。 高さ1メートルから2メートル。
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大麻(ヘンプ)
[指定外繊維] [靭皮繊維系] |
中央アジア原産の一年草。 古代から繊維をとるために栽培されてきた種類。
服飾分野ではニット帽子の素材などで使用されている。
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黄麻(ジュート)
★別名= 綱麻orインド麻
[指定外繊維] [靭皮繊維系] |
読み方は「こうま」が基本で「おうま」と読まれる場合もあり。
綱麻(つなそ)の別名。 その他、「インド麻」と呼び方もあり。
インド原産のシナノキ科の一年草。 植物の高さは1メートルくらい。 茎から繊維をとる。
服飾分野での使用はほとんど見られない。
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マニラ麻(アバカ) abaca
[指定外繊維] [葉脈繊維系] |
英語では基本的に「abaca」で、「manilla hemp」とも呼ばれる。
名前の通り、フィリピン原産のバナナ系(バナナの木)の多年草。 植物の高さは7メートルくらいと言われる。 葉から繊維をとる。
耐水性の高さや繊維の強さなどが特徴。
服飾分野ではかごバッグの素材としてよく使われる。
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サイザル麻 sisal
[指定外繊維] [葉脈繊維系] |
「シザル麻」と呼ばれる場合もあり。
メキシコのあたりが原産の多年草。 葉から繊維をとる。
服飾分野ではかごバッグの素材として使われることがある。
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[用語解説]
- 一年草 = 暑さや寒さという要因により、種をまいてから位年以内に枯死する植物のこと
- 多年草 = 1年で枯れることなく毎年茎や葉を伸ばす植物のこと
- 靭皮繊維=茎の靭皮から採取する繊維のこと
- 葉脈繊維=葉から採取する繊維のこと
- 靭皮(靭皮)= おおまかにいうと、麻の茎の表面のすぐ内側の部分(茎全体的には外側のほうに位置)
麻織物の主な特徴(強み)と弱点
【麻織物の主な特徴(強み・メリット)】
- 通気性が良い
- 清涼感がある
- 丈夫
- 吸水性が高い
【麻織物の弱点】
- 伸縮性がかなり低い・・・・・主要天然・化学繊維の中で最も伸縮性に乏しい
- シワができやすい
- 冬物商品の素材としては向かない
■楽天市場の生地屋さんでの「麻生地」最新売上ランキング
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混紡されることが多い主な繊維
- 綿(コットン)
- レーヨン
- ポリエステル
- ポリウレタン・・・・・これはストレッチ素材。伸縮性増強のためによく混紡される
*市販品においては綿メインに麻が多くて50%くらい混紡されるケースが多い。
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