紡績と製糸と紡糸
紡績(ぼうせき)とは?
紡績(ぼうせき)とは、
- 綿
- 麻
- 羊毛
- 化学繊維の短繊維(ステープル)版・・・・・長い化学繊維を短くカットしたもの
といった1本ごとは短い「短繊維」に撚りをかけて長い糸を作ること(紡ぐこと)。
[補足]
天然繊維ではなく化学繊維のステープル(短繊維)版を紡績する場合でも「紡績」にあたるが、
その前にその化学繊維自体を作る工程は「紡糸」にあたる。
その他、穴が開いているなどの理由で絹糸にはできない「くずまゆ(屑繭)」を紡績して糸が作られる場合もあり。
製糸(せいし)とは?
製糸(せいし)とは・・・・・。
絹糸作りに関する用語で、
長繊維であるカイコの繭から絹糸(生糸)を作る工程のこと。
短繊維から糸を作る「紡績」とは工程が違う。
(詳しい製糸の工程は複雑で難しく、今のところ説明ができませんため、他の資料をご覧ください)
[補足]
- カイコの繭は一本の長い繊維(糸)で出来ており、真っ直ぐに伸ばすと1km以上の長さになる。
- 「生糸」とは、絹糸に付着するタンパク質を除去する前の状態のこと。この状態ではまだ光沢感はない。
紡糸(ぼうし)とは?
紡糸(ぼうし)とは・・・・・。
化学繊維を作る工程のこと。
絹糸や天然繊維のように元々は糸(繊維)状にはなっていない原料を、
液状にし、ノズルから押し出し、糸状(繊維状)に変える工程のこと。
ノズルから押し出したあとの工程に関してはいくつかの種類がある。
[主な紡糸方法]
- 溶融紡糸(melt spinning)・・・・・加熱すると液体になるものを押し出して繊維状にし、その後で冷やして固める方法
- 乾式紡糸(dry spinning)・・・・・空気中に押し出し、熱風で溶剤を気化させて繊維にする方法
- 湿式紡糸(wet spinning)・・・・・溶液中に押し出し、その中で固めて繊維にする方法
[補足]
この他、広い意味では文字通り「糸を紡ぐこと」という意味もあり。
[紡糸関連用語]
- 溶剤= 物質を溶かすのに用いる液体
- 溶融(融解)=固体が加熱などによって溶けて液体になること
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