クレープ素材(縮緬)とは?
簡単な一行説明=
シボと呼ばれるシワがついた薄手の織物の総称
詳しい説明
crepe
"クレープ"という単語は、フランス語のcrepeの英語での発音をカタカナ化したもので、
そのcrepe(発音=くりーぴ)とはフランス語であり、google翻訳で訳すと、
日本語で「縮緬(ちりめん)」
英語ではそのまま「crepe」
という訳となる。
[この素材の意味や用途]
そして、意味は、「シボと呼ばれるシワがついた薄手の織物の総称」という扱いで、
和名でいうと「縮緬(ちりめん)」や「縮(ちぢみ)」という風に呼ばれる。
なお、シボ(シワ)を出す加工のことは「グレープ加工」などと呼ばれる。
シワがあるため、肌にすべての生地が密着しないという特徴があるため肌触りがよく、
薄手の夏向け衣料などで生地が使用されるほか、
肌に密着する肌着などにおいて需要があり、肌触りの良さをPRしている商品が多い。
[google翻訳での英語"crepe"の英語での定義情報]
a light, thin fabric with a wrinkled surface.
*thin fabric=薄い生地
*wrinkled surface=しわの表面
[クレープ素材の主な特徴]
- 主に夏向け素材
- 肌触りが良い・・・・・完全に肌に密着する素材ではないため
- 清涼感がある・・・・・特に麻混素材に関して
- 吸水性が高い(綿商品に関して)・・・・・汗をよく吸ってくれる
[注記]
*「縮緬」や「縮」はクレープ(crepe)の和訳ではなく、グレープの一種と扱われる場合もあり
*クレープは、和風織物ではなく洋風生地に対して使われる用語のようです(未確定)
グレープの種類
*かなり複雑なため、より詳しい情報は他の資料をご参照ください。
クレープ・デ・シン(デシン)
drepe de chine |
略称は「デシン」。 別称は「フランス縮緬」
シン(chine)は中国という意味で、 フランスが中国の縮緬を真似て作った絹系の織物。 (絹に限らず、化学繊維から作られることもり)
*シボが細かいことが特徴。
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△綿クレープ素材 |
こちらはジャンルの一つに入るのかわからないものの、 綿製のクレープ素材はこのように呼ばれていて、よく聞く言葉。
特に綿製のものは肌触りの良さを強調した商品が目立つ。
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△綿麻クレープ
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こちらもジャンルの一つになるのかはわからないものの、 綿に麻を加えて清涼感を増強した素材は「綿麻クレープ」として市販されている。
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楊柳(ようりゅう)クレープ |
別名は「楊柳縮緬(ようりゅうちりめん)」。
特徴は、"両シボ"タイプではなく、 縦方向にシボを表した"片シボ"の生地である点。
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縮緬(ちりめん)
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和風素材。 クレープの和名もしくは一種とされる「絹織物」。
着物や和風アクセサリー(袋、財布など)、風呂敷などで、 この素材が使用されている。
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縮(ちぢみ)
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和風素材。 こちらも、クレープの和名もしくは一種とされる織物。
こちらは、絹織物の「縮緬」とは違い、 絹のほか綿や麻など様々な繊維が使用される。
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ジョーゼット (ジョーゼットクレープ)
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たて糸・よこ糸両方とも強撚糸を使用した薄手の生地。 「経緯縮緬(たてよこちりめん)」に分類される。 |
△シアサッカー
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生地の半分の面積にシワある素材。 ストライプorボーダー状の形で、 交互に平らな生地とシワシワな生地が並ぶ。
こちらは分類上、グレープの一種に入るか未確定。
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*各種類の詳しい情報や違い(シワの作り方、使用繊維など)は、
とても難しいため整理中なので、詳しく知りたい場合は他の資料をご参照ください。
■楽天市場の生地屋さんでの「ちりめん生地」最新売上ランキング
クレープ生地(素材)が使用されることがある主な商品
オンラインモールで「クレープ素材」とキーワード検索すると、
様々な商品が見つかります。
- パジャマ
- ステテコ
- 枕カバー
- ブラウス
- 夏向けシャツ
- カットソー
- 肌着
- 男女下着
- ヘアバンド
クレープ素材使用商品の使用繊維情報
Yahooショッピング内で市販されている、
"クレープ素材"商品の原材料欄をもとにした、使用素材パターン。
- 綿100%・・・・・低額肌着・下着に関しては、肌に優しい綿100%が大半
- 綿85% + 麻15%・・・・・このタイプが麻が加わることにより清涼感が増す
- アクリル90% + ウール10%
- ポリエステル100%
- ポリエステル96% + 伸縮素材4%
洋菓子のクレープと織物のクレープの関係
今のところ分かっている限りでは、
クレープという織物は日本には16世紀の段階で伝来していたという
古くから海外にて存在する織物で、
洋菓子のグレープの詳しい起源はわからないものの、
洋菓子ではなく織物のほうが先に存在し、
織物のグレープの生地の表面に似ていることから、
うすい生地の洋菓子のほうが「クレープ」と呼ばれるようになった模様です。
*何か新しい情報がわかりましたら加筆・修正させていただく場合があります。
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