東レ「エクセーヌ」
エクセーヌ(Ecsaine)とは?
エクセーヌ(Ecsaine)とは。
日本を代表する繊維会社である東レ株式会社が1970年に開発した、
スエード調の人工皮革素材の商標名(商品名・ブランド名)。
商標名のため、生地のカテゴリを表す語句ではない。
染色しにくい非常に細い繊維の「マイクロファイバー」を使用しているが、
スタッフの研究・開発によって現在では様々なカラーバリエーションをラインナップすることに成功。
その他、様々な長所(強み・特徴)を持っている。
なお、構造の説明としてはエクセーヌ公式サイト内の表現を引用すると、
「東レが開発した超極細繊維の不織布と、特殊な高分子弾性体を3次元融合して作った新しいタイプの工業資材」
と記載されている。
*詳しい素材の構造や製法に関しては複雑でわからないため、
エクセーヌ公式サイトにてご確認ください。
【主な特徴(公式サイトの説明参考)】
- 肌触りがソフトで滑らか・・・・・表面が細いポリエステルで覆われている
- シワになりにくい
- 型崩れしない
- 革(フェイク)素材ながら適度な通気性を備えている・・・・・ムレにくい
- 軽い・・・・・天然皮革の約半分の重さ
【主な使用用途】
- 自動車内装材
- 家具・インテリア商品
- 衣料品
- スポーツシューズ
- ブーツ
- ゴルフバッグ
- ランドセル
- 帽子
スエード(スウェード)とは?
"人工エスード"と呼ばれるエクセーヌ素材の人工ではない本物版の
「スエード(スウェード、Suede)」とは、
小牛や子ヤギなどの裏皮を起毛させた、柔らかな皮革(ひかく)のこと。
表面の雰囲気はユニクロ商品で有名なフリース調。
Clarks社の柔らかいショートブーツ「ワラビ―」モデルなどの靴類や
手袋やバッグなどの素材として利用されている。
エクセーヌの歴史
*以下、公式サイトなど参考
1970年代春に完成し、
同年7月開催の1970-1971秋冬シーズンのパリオートクチュールコレクションでデビュー。
パリにておいて一大旋風を巻き起こす。
翌1971年からは三宅一生氏のニューヨーク開催ショーをはじめ、
NY系のトップデザイナーに相次いで採用され、
アメリカでは「ウルトラスエード(ULTRASUEDER)」の呼び名で絶賛されるようになる。
1971年夏には、商標名が「エクセーヌ(Ecsaine)」に決定。
1988年からは衣料素材だけではなく、
自動車内装材用途での展開も本格的に開始。
1990年代に入ると、自動車内装材としての評価が高まり、
国内自動車メーカーが多数採用するなどスエード市場を独占。
1991年春からは、ゴルフ用手袋「エクセーヌN」の本格展開を開始。
1994年秋からは高発色・高強度・ドレープ衣料用の「エクセーヌF」を発表。
その後も様々な派生商品を開発。
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