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[新設] 在宅中に楽しく読める服飾系トリビア

[新設] 年度別流行/服飾史(在宅中に楽しく学習可)


綿(コットン)とは?

 

cotton

 

合成繊維のポリエステルと並び、衣料品需要(使用率)の高い繊維。

綿100%で使用されるほか、様々な繊維と混紡されて使用されている。

 

アオイ科ワタ属の「ワタ(棉)」に分類される植物の綿花からとれるワタのことを「木綿(木綿ワタ)」と言い、

木綿(木綿ワタ)を紡いで作られた糸のことを木綿糸という。

 

そして、木綿(綿)や綿布を英語で言うと「コットン(cotton)」。

 

 

 

*このページでは、紛らわしくならないように植物の「ワタ」に関しては、「棉」と表記します。

 

 

 

 

 

 

綿(木綿)関連用語

 

用語 意味・定義
実綿(じつめん) まだ種子が中に入ったままの採取したばかりの綿花のこと
原綿(げんめん) 種子を取り除いたあとの綿織物の原料になる繊維のこと
精製綿(せいせいめん) 原綿に付く脂肪分などを除去・漂白した綿
脱脂綿(だっしめん) 精製綿と同義語
セルロース

綿繊維の主成分。

再生したものが再生繊維の「レーヨン」などになる。

 

リント

 

lint

 

実綿の中のほとんどを占めるワタを構成する一本一本のちぢれた繊維のこと。

一つひとつを引き延ばすと数センチメートルになる。

 

リンター

(コットンリンター)

 

linter

 

実綿からワタ(リント)と種を分別したあとでも、綿の種子にしつこく残る産毛のこと。

これを使用したものが再生繊維「キュプラ」等の原料になる。

 

長さは数ミリメートル。

オーガニックコットン

農薬を使わずに有機栽培(化学肥料は使わない栽培法)で収穫された綿のこと。

 

 

 

■実綿とコットンリンターの見本画像


このページの最下部にあり

 

 

 

 

わた(ワタ)の定義について

 

 

「わた(ワタ)」という言葉自体の定義は、

 

  • 木綿・・・・・アオイ科ワタ属の植物「棉」から採れるワタ
  • カポック(パンヤ)・・・・・パンヤ科の高木から採れるワタ
  • 真綿(まわた)・・・・・カイコの繭から作るワタ
  • 絹ワタ・・・・・真綿の一種
  • 羊毛綿
  • 化繊ワタ・・・・・ナイロンなどから作る

 

など、様々な原料から採れる、わた(ワタ)状の固体の総称といった意味合い。

羽毛も考えかた次第ではわた(ワタ)の一種に含まれる模様。

 

 

 

[わたの歴史]

元々はカイコの繭から作る真綿がわたを指していたとされるものの、

植物系のワタが伝来して以降は、繭から作るわたを「真綿」、

ワタ属の植物から採取するわたを「木綿」と呼び分けるようになったといわれる。

 

 

 

[カポックは綿繊維に含まれるか?]

*定義的には、パンヤという高木から採れる「カポック(カポック綿)」と呼ばれるわたは、

植物系のわたではあるものの、アオイ科ワタ属の植物ではないため、

繊維種類の「綿(めん)」には含まれないとされる。

 

 

 

 

 

綿(めん)と木綿(もめん)の意味・定義の違いついて *一部工事中

 

綿(めん)とは「繊維の種類」

そして、「木綿(もめん)は棉の木(枝)から採れるわた状の繊維」のこと。

 

そして、「わた」という意味では、カイコの繭から作る真綿(まわた)なども存在するため、

いくつかのワタ類を区別するため、木から採れるわたは「木綿」と呼ばれているものの、

例えば真綿を原料に作る絹糸による織物はあくまで「絹織物」に分類される。

 

 

このことからも、

繊維名の「綿(めん)」には植物系のカポックわた(パンヤ)をはじめ、

絹原料の真綿は含まれないということを考えると、

その他のワタ類も繊維種類の「綿(めん)」には含まれないと思われるため、

 

 

実質的には

 

繊維の種類の「綿(めん)」= 棉の木から採れたわた「木綿(もめん)」

 

を指すと思われる。

 

 

実際に様々な辞書、資料でも繊維種類「綿(めん)」=木綿、として説明されている。

 

 

 

 


 

 

*綿と木綿の定義を完璧に説明するのはなかなか難しいため、

もし微妙な意味合いの違いが新たに発覚した場合は情報を追加・修正させていただきます。

 

 

 

 

繊維としての「綿(メン)」の原料である植物の総称「棉」の種類

 

約40種類くらいあるとされる、繊維の「綿(めん)」の原料となる

アオイ科ワタ属の植物「棉(=別の漢字表記"綿")」に分類される植物の主な種類。

 

大体1m前後の高さの植物が多いとされる。

また、繊維の長さや光沢感などに違いがある。

 

  • 陸地綿
  • アジア綿
  • エジプト綿
  • ペルー綿
  • インド綿
  • アルゼンチン綿
  • アメリカ綿
  • ブラジル綿
  • シーアイランド綿(海島綿)・・・・・高級綿

 

 

これらの枝に付く実(コットンボールという)から木綿を採取する。

 

また、わたの中に含まれる種子に付着する産毛(コットンリンターという)に関しては、

再生繊維「キュプラ」などの原料になる。

 

 

 

 

■楽天市場での綿生地最新売上ランキング

 

 

 

 

綿生地(綿織物)の主な特徴

 

  • 丈夫
  • 吸水性が高い
  • 吸湿性が高い
  • 肌触りが良い

 

 

 [弱点]

その他の主要繊維(天然・化学)の中で、麻と並んで伸縮性が低い。

*麻よりは伸縮性は高い。

 

 

 

 

主な綿生地(綿織物)の種類

 

  • デニム生地
  • チノクロス
  • ダンガリー生地
  • コーデュロイ
  • 別珍・・・・・別名はコットンベルベット
  • ギャバジン・・・・・綿ではないものもあり

 

 

 

 

綿布(綿生地)を使用した主な商品

 

  • デニムパンツ
  • デニムシャツ
  • デニムジャケット
  • チノパンツ
  • ギンガム
  • ダンガリーシャツ
  • コーデュロイパンツ

 

 

混紡されることが多い繊維

 

綿100%ではない場合に一緒に混紡されることが多い繊維。

 

  • ポリエステル
  • ナイロン
  • アクリル
  • ポリウレタン・・・・・ストレッチ性を持たせたい場合に数パーセント混紡される
  • レーヨン

 

その他、指定外繊維を含めて様々な繊維と混紡されている。

 

 

 


 
コットンリンター画像

 

 

 

 
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