オックスフォード生地
オックスフォード生地とは?
オックスフォードとは、平織りの変化形「斜子織り(ななこ織り)」の薄手の織物。
商品名の中に含まれる場合、「オックス」と略されている場合も多い。
主に夏向けの長袖シャツ「オックスフォードシャツ」の素材として有名。
平織物の一種ではあるものの、数本の糸をまとめて織る形のため、
通常の平織りシャツよりも隙間が多いので通気性が良いことや、
軽く柔らかい生地である点などが特徴。
【主な特徴】
- 通気性が良い
- 清涼感がある
- 軽い
- 柔らかい(基本的に。張りのあるタイプもある模様)
斜子織りとは?
斜子織りとは、通常の「平織り」はたて糸・よこ糸1本ずつを、
交互に交差させていく織り方であるのに対し、
1本ではなく数本を束ね、数本をひとまとめにして織っていく織り方。
1本ごとの糸の交差ではないため、
束ねた数本の糸が粗い綱のようになり、ところどころにすき間があき、
通常の平織りよりも通気性が良いことなどが特徴。
英語でいうと「バスケット織り」とも言い、カゴバッグの表面を縮小したような雰囲気もあり。
【斜子織りの拡大図】
たて糸よこ糸1本ではなく、3本ずつまとめて織られている例
【以下は通常の平織りの拡大図】
オックスフォード生地を使用した主な商品
- オックスフォードシャツ・・・・・・ボタンダウンシャツタイプが多い
- オックスフォードワンピース
- オックスフォードスカート
- オックスフォードジャケット
- オックスフォードネクタイ
シャツが大半で、それ以外の商品での使用例はあまり見られない。
オックスフォード生地を使用した商品の主な素材パターン
- 綿(コットン)100%・・・・・シャツに関しては綿100%がほぼすべて
- ポリエステル100%・・・・・このタイプのシャツはまれ。
- 麻100%・・・・・このタイプのシャツもまれ。
- 絹(シルク)100%・・・・・オックスフォードネクタイの素材でシルク100%のものがある
デニムシャツなどと同様に、シャツ商品に関しては綿100%の商品が基本で、
他の繊維と混紡される例はほとんど見られない。
*ネットモール内の商品を見ていると、「ハリがある生地」と解説されている商品と
「柔らかい生地」と解説されている商品があり、
生地の硬さはそれぞれの商品(使用される素材や糸の細さ)によって違う模様。
【類似素材】 シャンブレーとの違い
項目 | オックスフォード | シャンブレー |
使用する糸 |
特に定義はなし。 ただし染色糸×白糸が多い模様。 (白糸×白糸パターンもあり) |
■たて糸=染色糸 ■よこ糸=白糸
*まれに両方色糸の商品もあり
|
織り方 |
斜子織り (平織りの変化組織)
*数本の糸を束ねて平織り
|
平織り
*1本ずつの糸を平織り |
使用される素材 | ■「綿100%」基本 (シャツに関しては) |
■綿100% ■麻100% ■ポリエステル100% ■綿(コットン) + 麻
など、綿製中心ながら 麻100%商品も多い。 |
生地を使用した主な製品 |
■オックスフォードシャツ
*オックスフォードは ほとんどがシャツ商品
|
■シャンブレーシャツ ■シャンブレーブラウス ■シャンブレースカート ■シャンブレーパンツ |
通気性 |
シャンブレーより高い
|
オックスフォードより低い |
[オックスフォードとシャンブレーの主な共通点]
- 主に春夏向けの薄手の織物である点
- シャツ商品の場合、春夏系素材ながらポロシャツとは違って長袖が多い
- 生地のカラーが豊富な点
- 綿製が基本である点
- 平織りである点
- 清涼感のあるブルー系の生地が多め
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