タフタ(薄琥珀)と琥珀織り
まずはじめに、畝織り(畦織り)について
畝織り(うねおり)
別名=畦織り(あぜおり)
とは、平織りの変化組織で、たてかよこにウネ(畝)を表した織物のこと。
その代表格が「タフタ」や「ピケ」といった素材。
タフタ(別名=薄琥珀)とは?
簡単な一行説明= 光沢感と張り感が特徴の、細く細かい横ウネがある薄手の素材(主に春夏商品向け)。
詳しい説明
「タフタ」とは、
光沢感や軽快感、張り感が特徴で、
表面を近くで見てみると、わずかな横ウネが並んでいる薄手の平織物。
「畝織り」に分類される。
たて糸よりやや太いよこ糸を使うことなどにより、わずかに横ウネができる。
絹製が中心で、絹性のものは「シルクタフタ」、ナイロン製のものは「ナイロンタフタ」と呼ばれる。
(ネット通商品の素材欄を見る限り、実際にはポリエステル製が多数流通)
爽やかで上品な雰囲気を演出できる婦人服の素材として、近年高い人気を得ている。
なお、基本的に春夏商品向けの素材であるものの、
春向けの薄手のコートの素材などでも使用されている。
【タフタという呼び方の由来】
ペルシア語で「輝く」や「紡ぐ」を意味する"taftah"が由来といわれる。
【別名の「薄琥珀」という呼ばれ方の由来】
下の欄で説明する「琥珀織り」の薄手バージョンのため、「薄琥珀」ともよばれる
[注記]
*「タフタ=薄琥珀」でほぼ間違いないものの、
タフタの中でも厚めのものだけを「薄琥珀」と呼ぶ、という説も一部あり。
この点に関しては分析中です。ご了承ください。
琥珀織りとは?
簡単な一行説明= タフタの厚手バージョン的な織物
詳しい説明
"琥珀織り"とは、「こはくおり」読む。
【意味】
琥珀織りとは、よこ糸に太めの糸を使うことなどによって、
生地の表面に横ウネができるようにした、平織りの絹織物のこと。
1600年代に京都にて生まれたと言われる。
薄琥珀ともよばれるタフタ素材の厚手バージョンのような素材。
【使用例】
楽天市場で「琥珀織」と検索すると、洋服に使用されるタフタ素材とは逆に、
着物(和服)絡みで関連商品が少数ながら見つかる。
タフタ生地を使用した主な商品
- スカート
- ワンピース
- ブラウス
- リボン
- ブルゾン
紳士服(男性服)では、使われることはほぼなし。
ネット通販サイトをみていても、婦人服のみに使用されている。
タフタ"が商品名に入っているアイテムの使用素材パターン
使用する素材により、光沢感の強弱など特徴は様々。
国内大手モール内での市販品に関してはポリエステル100%のタイプが多い。
- ポリエステル100%
- ポリエステル + シルク
- 綿 + ポリエステル
- 綿 + ナイロン・・・・・「綿(コットン)ナイロンタフタ」
- ポリエステル + ナイロン・・・・・「ポリエステルナイロンタフタ」
- ポリエステル + トリアセテート
- ナイロン100%・・・・・「ナイロンタフタ」
- レーヨン100%・・・・・「レーヨンタフタ」
- キュプラ + レーヨン
- ナイロン + ポリウレタン少々
- 綿100%
その他の類似素材
- サテン(シルクサテン)・・・・・光沢感が特徴。こちらは織り方が平織りではない
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