まずはじめ
このページは、似たようなレザー素材である
- スエード(スウェード)
- バックスキン
- ヌバック
の3種類の違いを比較・分析したページです。
ただし、バックスキンの定義のあいまいさなどにより、
違いが微妙な部分があるため、このページでは一般的な定義を元に3種を比較しています。
時代の流れにより、意味合いや定義が変わっていく場合もあり得ますが、
これらをご了承の上でご覧ください。
スエードとバックスキンとヌバックの比較
[共通点]
- 起毛系の革である点
- 柔らかい革である点
[違い]
項目 | スエード (suede) |
ヌバック (nubuck) |
バックスキン (buckskin) |
元になる動物 | 子牛 子ヤギ 羊 豚 (これらの小動物) |
牛 羊 |
鹿
*実際には羊,子牛皮製 の商品もあり |
名前の由来 | 不明 |
バックスキン(鹿皮)に 似ていることが由来 |
buckとは鹿(オス)の事で buckskinはその名の通り 鹿皮のこと。 |
起毛箇所 | 肉面 | 銀面 | 銀面 |
毛の立たせ方 | バフィング |
軽くバフィング |
バフィング |
材質の特徴 | 柔らかい | 柔らかい | 丈夫 柔らかい |
毛足 | 長い | 短い |
短い |
この皮革使用の 主な商品 |
ワラビ―ブーツ パンプス ローファー ベルト バッグ 手袋 |
スニーカー ブーツ 腕時計ベルト バッグ |
靴 手袋 自動車ハンドル(カバー) ジャケット リュックサック スマホケース |
*日本皮革産業連合会HPの公開資料など参考。
*丈夫さが特徴とされるバックスキンは、
革の柔らかさに関してはスエードとヌバックと比較するとどうであるかはまだ不明。
*バフィングの強さ(こすりかたの強さ)に微妙な違いがあるのかは今のところ不明。
[関連用語]
- バフィング= サンドペーパーでこすること
- 銀面= 革の裏側
- 肉綿= 革の表側
[ベロアというレザーについて]
定義的には成牛革の皮の裏側を毛羽立たせたもの(毛羽が長い)。
この素材に関しては情報不足のため、上記3種との比較は分析中ながら、
毛藍長めのエスードよりも"やや長い毛羽"である模様。
材料=成牛
起毛箇所=肉面
毛足=長い(エスードよりも)
毛の立たせ方=バフィング
織物ではなくレザーの「ベロア」というものに関しては、日本皮革産業連合会HP等に情報あり。
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