フリース
フリース(フリース生地・素材)とは?
一行説明= 実質的な意味は、「ポリエステル」素材を起毛させてフエルト的雰囲気にした生地(素材)のこと
詳しい説明
フリース=fleece
本来の意味は、"刈り取った「羊毛(ひつじの毛)」をまとめたもの"という意味。
しかしながら現在の実質的な意味は、
主に化学繊維である「ポリエステル」素材を使用した織物を起毛させて、
織物ながらもフエルトのような折り目のない毛羽だった表面に加工したものを指す。
[素材名であり、商品名ではない]
なお、ユニクロが商品名として、フリース素材を用いたジャケット風の商品に
「フリース」と名付けて販売して社会現象となり、アイテムの種類だと思ってしまっている人も多いため、
何が「フリース」の定義であるのか、わかっていない人も多いことで知られるが、
「フリース」は素材名のため、フリースの洋服全体という意味では「フリースウェア」、
個別商品としては、ジャケット風商品の商品名として名づける場合、
正確には「フリースジャケット」が正しいと思われる。
(もっと正確に言うと、上から下までZIP式の基本形アイテムは「フルジップフリースジャケット」)
現在では、フリースジャケットのほか、様々な派生アイテムがユニクロにより日本で定着。
また、表の生地ではなく、暖かい裏地として冬用アイテムにて多数用いられている。
[日本での普及]
1990年代前半まではアウトドア用の防寒着というイメージでカジュアルのイメージはなかったが、
1990年代後半にユニクロがフリース素材のジャケット系アイテムを「フリース」という商品名で
1900円という低価格で販売し、CM戦略においても豪華ミュージシャンなどをCM起用する戦略も当たり、
社会現象になったほど売れたことにより、日本の市場に定着。
その後、ブーム終焉後に他の人との被り防止のため、売れなくなるような時期もあったものの、
動きやすくて暖かい部屋着としての需要も含め、
主に冬季のカジュアルウェアに用いられる素材として完全に定着している。
フリース素材(フリース商品)の特徴(強み)と弱点
[フリース素材使用商品の主な特徴]
- 軽い
- 暖かい(無風の場合)
- 通気性が高い
- 伸縮性がある
- 吸水性が高い
- 生地自体が低価格で提供可
[主な弱点] =防風性
「高機能素材」として定着しているフリース素材であるものの、
弱点として挙げられるのが防風性。
風が吹いていない状態では暖かいものの、
風を通しやすいという弱点もあるため、秋・冬場の強風の状態では寒さに弱い。
(上に防風性の高い上着を羽織る必要あり)
[例外]
*裏地に防風性が高い素材を使用することにより、
防風性も兼ね備えたフリースジャケットを販売しているメーカーもあり。
フリース素材が使用される主なアイテム
- フリースジャケット・・・・・基本アイテム。前面フルジップ式
- フリースパーカー・・・・・「フリースジャケット」にフードをつけたもの
- フリースパンツ・・・・・部屋着ボトム商品として人気
- フリースマフラー
- フリース帽子
- シャツ
- スカート
- ブランケット
- 靴下
- 手袋
国内での主なフリースウエアの自社製造・販売メーカー
- ユニクロ・・・・・低価格
- モンベル
- パタゴニア
- THE NORTH FACE
- NIKE
なお、ユニクロの低価格ブランド「GU」はフリース商品はあまりなし。
フリース生地の主な使用素材パターン
ポリエステル100%のフリース生地(素材)を使用した製品が大半。
羊毛製の商品は日本ではほとんどない模様。
- ポリエステル100%
- ポリエステル + 綿
- ポリエステル + レーヨン + ポリウレタン
- ウール(羊毛) + ポリエステル + レーヨン
- ナイロン + ポリウレタン
- アクリル + レーヨン
- 毛100%
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