パリコレブランドのランクは会場の規模/ゲスト顔ぶれだけでなくモデルのグレードでもわかる

 
 
パリコレクション(パリ・ファッションウイーク)には
日本を含め多数の国から多数のブランドが参加しているが、
シャネル/ルイヴィトン/エルメスなどがトップランクであるのは明白ながら
それ以外については、一体どのブランドがどんなポジションなのかは昔からわかりづらいもの。
 
そんな中、ヒントになるのは

  • 会場の規模(大きな会場をおさえるのは多額のコストが必要)
  • ゲストの顔ぶれ(アナ・ウインターなどの大物は中小規模ブランドのショーには来場しない)

 
あたりながら、ほかにもヒントになるものがあるという話。
 


 
 
それはショーに出演する各モデルのグレードの合計。
 
某媒体に掲載されていたパリコレトップブランドのショー経費内訳によると、

  • 招待状の作成
  • ケータリング(会場食事)
  • 会場スタッフの人件費
  • ヘアメイク関連コスト

といった領域にはあまりお金がかからない模様。
 
その一方で会場使用コストと並んで多額のお金がかかるのが
ランウェイを歩いてもらうモデルのギャラ総額。
 
具体的にいうと、旬の若手スーパーモデルや往年スーパーモデルは
ブランド側が100万円前後、稀には200万円くらいのギャラを支払わないと事務所は出演のオファーを受けてくれないと言われる。
 
つまり、ショー1本のギャラ100万円のモデルを50人雇うとしたら
それだけで5000万円のコストがかかる事になる。
(50万円としても2500万円と破格のコスト)
 
そういった贅沢なモデルの使い方は中小規模ブランドからすると
どんなに見栄を張っても不可能な事で、
必然的にわずかなギャラを支払うだけ、
もしくは金銭の替わりに自分達の服をプレゼントするだけで済む無名モデル/新人モデルを起用するような形となる。
 
一方で潤沢な資金をもつブランドは
中堅ブランドとのランクの違いをはっきりさせるためにも
ショーをわざとバカでかい会場で開催するだけでなく、
モデルのグレードを通じてブランドの偉大さをアピールしようとする傾向にある。
 
その他、世界的なモデルとは自分でハイランクと位置付けた
トップモデルのショーのオーディションしか受けないような傾向もあり、高級ブランドのグレードというものは、出演するモデルの格によっても意外とわかりやすい。
 


 
なお、ショー開催に関するモデル雇用コストが莫大になりうる中、
中小規模のブランドが見栄を張ってギャラの高いモデルを多数起用して
ブランド価値/地位を高く見せようとする危険な戦略をとっている場合、
事業不振などで売り上げが大きく落ちて
お金をかけたショーなど開催していられない事態となった場合、

  1. 出演させるモデルのランクを大幅に落としてショーを開催するか
  2. トップモデル数人のみを起用した小規模な展示会形式の発表を行うか
  3. モデルをまったく起用しないマネキン利用の発表を行うのか

という難しい判断を迫られる事になり、
モデルのランク/グレードというものは、外部からでもわかる事業好調/不振のバロメーターの一つとなっている。
 
 
 
 

 

 
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