富岡製糸場には自動車メーカー・日産が作った自動繰糸器が展示されている

 
 
 
世界遺産に登録されてから
群馬県のみならず関東有数の人気観光地と化している「富岡製糸場」。
 
そこには、なぜか糸とは無関係なはずである
自動車メーカー・日産自動車製の紡績機器が展示されているという話。
 
 
 


 
 
 
富岡製糸場の敷地内には「繰糸所」という建物がある。
 
その中に展示されているのが
まだ富岡製糸場が稼働していた1965年から1980年まで実際に設置されていた
ニッサン製の自動繰糸器で
1987年の稼働停止の状態のままで保存されている。
 
[注記]
繰糸器=カイコの繭から糸を取り出す機械
 
 
この"ニッサン"はどこの会社といえば、
繊維業とはまったく関係ないはずの日産自動車の事で、
トヨタは繊維業(自動はたおり機製造)発祥の企業である一方、
日産は一般的に繊維業とは無縁の存在というイメージがあるため、
ニッサン=日産自動車の事だと知った観光客たちは皆驚く模様。
 
 
では何故日産製の紡績機械があるのかというと、
戦後に日産グループが自動繰糸機理開発事業を行っていたため
 
小規模だったわけでもなく日産自動車公式メディア(X)によると
日産自動車内に「繊維機械事業部」という名称の部署も存在していた。
 
 
現在はもうこの事業から撤退していると思われるが(公式情報はなし)、
他のシルク系博物館でもニッサン製の自動繰糸器が展示されており、
昭和40年代から50年代にかけて機械生産のピークを迎えていたという。
 
 
 

 
 
参考文献
https://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/digital-archives/detail/Silk-mill029.html
https://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/digital-archives/detail/Silk-mill029.html
 
 
 
 

 

 
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