日本にはかつて、9坪の店が年商28億円を達成した例(セーラーズ)がある

 
 
 
日本のデザイナーズブランドの中には
全国の大都市にいくつかの直営店をもつほか、
全国各地のセレクトショップと卸契約を結んで全国販売しているが、
それでも年商10億円から30億円に留まるブランドと多いと言われる。
 
小さな店を一つだけもつブランドが1年に数十億円の売上をあげるのは不可能な事とされている。
 
しかし、1980年代の日本において、
一つの小さな店が1日に最大数千万円を売り上げたほか、
年商でいうと28億円まで到達したという稀有な例/伝説の例が存在する。
 
 


 
 
それは、三浦静加さんという独立系デザイナーが
「セーラーズ(SAILORS)」というブランド。
 
三浦は渋谷の中心部にこのセーラーズブランドの小さな9坪の店を1984年に開設し、
インターネット販売が存在しない時代の中、
一つずつ手売りで商品を販売していく生活をスタート。
 
そんな中、店を立ち上げた翌年となる1985年に大きな転機がやって来る。
 
この年にフジテレビ系のアイドル番組「夕焼けにゃんにゃん」がスタートし、
制作サイドから衣装提供のオファーを受けるようになった。
 
当初はそのオファーを怖っていたものの渋々引き受けて衣装を提供しはじめるが
この番組に登場する「おニャン子クラブ」がアイドルとして大ブレイクし、
そのグループが衣装として着用しているブランドという事で、このブランドも大ブレイク。
渋谷の小さな店には大行列ができ、入場制限をしながら販売を行う事態となる。
 
その他、当時一世を風靡していたマイケル・ジャクソンなど
海外スターも愛するブランドとしてさらに人気は高騰し、
1日の最大の売上は3800万円まで膨れ上がったほか、
ブームとなった1980年代半ばには、年商が28億円にまで到達としたという。
(例えば商品単価が1万円だったとすると、1日の売上が3800万円を記録した日は1日で3800枚売れた事になり、商品の補充や追加する商品の保存場所など、興味深いところ)
 
1987年の夕焼けにゃんにゃん放送終了、
またはDCブランドブームの終焉などにより、
セーラーズもブームには終焉がやってきたが、
この「9坪の店が年商28億円を達成した」という驚異的な出来事は、
日本のアパレル業界において語り草となっている。
 
 


 
そんなセーラーズは令和時代に入ってネット通販専門系ブランドとして復活し、バリバリ現役の三浦静加さん指揮のもと、
現代の人気アイドルや人気タレント愛用効果もあり、
ブーム再燃のきざしが見えてきている。
 
 
 
 
 

 

 
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