CASIOが創業後にまず手がけたのは魔法のタバコ関連商品
G-SHOCKという衝撃に強いデジタル腕時計ブランドを通じ、
今ではスウォッチと並ぶ世界的に低価格系腕時計メーカーへと成長した日本企業・カシオ(カシオ計算機)。
腕時計だけでなく置き時計(目覚まし時計)にも強く、
とにかく時計製造・販売系企業というイメージが強い同社であるが、
1946年に樫尾4兄弟が事業を立ち上げて、まず着手したのは時計ではなく
まったく関係ない、魅惑のタバコ関連商品だった。
そして、そこには「1946年」という戦後間もない時期であったことが大きく関連している。
樫尾忠雄をはじめとする樫尾4兄弟が東京都三鷹市で樫尾製作所を立ち上げたのは、
第二次世界大戦終結の約半年後となる1946年春の事。
その頃の日本は敗戦国で、特に東京の中心部は空襲で焼け焦がれ、
人々は貧困にあえいでいた。
そのため、趣味趣向品に使える可処分所得も少ない。
タバコを唯一の楽しみにしていたような男性・女性としては、
自由に使えるお金が少ない中で、できれば長く最後まで紙巻タバコを楽しみたいという共通の意向をもっていた。
事業に加わった樫尾忠雄の弟である樫尾俊雄はそこに目を付け、
紙巻きたばこを手でもつことなく、根本のあたりまで楽しめる
指輪のような魅惑の商品を開発。
(具体的には指輪の上側にタバコをキャッチする金具がついていて、手で根本をもつ必要がない)
実際の商品画像はこちら(カシオ公式ツイッターより)
今日1/28は #逸話の日 だそうですよ。日付の語呂合わせから。
— CASIO カシオ計算機株式会社 (@CASIOJapan) January 28, 2021
数々の世界初を生み出してきた弊社ですが、その開発資金を生み出したのは、タバコを根元まで吸える「指輪パイプ」の発明とヒットでした。戦後間もない1946年のことです。 pic.twitter.com/9zNbJJm0cb
俊雄が開発/発明した「指輪パイプ」は狙い通り、
当時の貧乏なタバコ好き成人の心をとらえ、発売するとたちまち大ヒット。
その収益を原資として計算機の開発に努め、
電卓事業で1970年前後に天下を取ると
1970年代に入って、電卓事業で培ってきた技術を生かし、
1974年にデジタル腕時計を始めて発表。
それが1983年発表のG-SHOCKへとつながっていき、
世界的な腕時計メーカーへと成長していく。
そんなカシオが、最初から時計を手がけてきたのではなく、
タバコ関連商品からスタートした企業である事を知った人は皆驚くと言われる。
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