GU「990円ジーンズ」発案者は柚木治さん・柳井正さんではく中嶋修一さん

 
2008年秋に発生した、
いわゆる"リーマンショック"は
アメリカをはじめとして全世界の経済を直撃し、
日本経済も戦後最大級と言われるほどの低迷を続けてきた。
 
2009年に入ると、そんな経済状況の中で
様々な企業が安くて良いものを提供して日本を元気づけようとしたが、
その中でもファーストリテイリング傘下のGUが
2009年春に発表した「990円ジーンズ」は、
発表会見に当時一世を風靡していた眞鍋かをりが参加した事などもあり、
日本中に大きな衝撃を与えた。
 
 
そんな「990円ジーンズ」は値段の割に品質が安い事、
洋服にかけられるお金があまりない状態の中でも気軽に買える事、
などが受けて日本国内で爆発的なヒットを記録した。
 
それに便乗し、量販店大手のドン・キホーテなど
様々な企業が1000円前後の激安ジーンズを次々に発表するというような現象も起きた。
 
 


 
 
そんな「990円ジーンズ」は、
2008年に株式会社ジーユーに副社長として加入したのち、
見事なビジネスセンスで低迷続きのGU事業をV字回復させ、
「カンブリア宮殿」など様々なメディアで
"カリスマ社長/経営者"
として注目されるようになった、
ジーユー運営会社2代目社長・柚木治氏、
またはファーストリテイリングのカリスマ創業者・柳井正氏
が企画/発案したものだと思っている人が多いと言われる。
 
確かに2010年9月にジーユー運営会社社長に昇格してから
柚木氏はあらゆる戦略を当て続けて業績をV字回復させてきたが、
大きな転換点となった「990円ジーンズ」に関しては、
実際に企画/発案した人物が存在する。
 
 


 
 
 
それは、激安を武器に昭和の小売り業界を引っ張ってきたダイエー出身で、
1994年にファーストリテイリング移籍後から
商品品質の責任者として活躍してきた中嶋修一氏。
 
2006年に古巣であるダイエーとFRが業務提携し、
ユニクロより安くてファッション性も高い「GU」という
セカンドブランドが立ち上がると、
その運営会社である株式会社ジーユーの初代社長に就任。
 


 
 
何ののノウハウもない中で2006年から2008年まで
ジーユー事業は大きく低迷。
さらに2008年秋にリーマンショックやライバルであるH&Mの日本上陸という大きな出来事が起こる。
 
そんな中で、中嶋氏は超低価格カジュアルのGUにとって
未曽有の経済危機はチャンスであると捉え、
ファーストリテイリング入りしてからの約15年の中で
培ってきたノウハウ・コネなどを武器として、
H&Mの価格に負けず品質も申し分ない「990円ジーンズ」を企画
 
<補足>
当時、ジーンズは安くても1万円(セール品は5000円前後)くらいの
お金を出さないとなかなか良いものを手に入れられない状況だった。
 
 


 
 
この価格破壊は日本のアパレル業界全体の事などを考えると
賛否両論あったものの、この「990円ジーンズ」が
事業打ち切りもありえたかもしれないGUを大きく救ったという意味で、
 
会社の歴史を振り返る上ででとても大きな人物と言える。
 
 

 

 
 
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