東京コレクションの発祥は1985年ではなく1974年
日本で開催される世界的なファッションショー
「東京コレクション(Tokyo Fashion Week/Japan Fashion Week)」
は一般的に、
国内外で活躍する世界的な日本デザイナーが立ち上げた
CFD(東京ファッションデザイナー協議会)
の創設年度である1985年発祥のイベントという風に言われている。
ただし、実際にはイベント名こそあいまいだったとされるものの
1970年代前半から旧東京コレクションは存在した。
服飾文化の先進国であるフランスでは早い段階から
パリにてたくさんのデザイナーが短期間の間にショーを開催し、
その期間に合わせて国内外のメディアが集結する、
という習慣が出来上がっていたが、日本では各デザイナーがバラバラにショーを開催していた。
そんな状況を改善すべく、
- 松田光弘
- 菊地武夫
- 金子功
- コシノジュンコ
- 花井幸子
- 山本寛斎
という当時の東京のトップデザイナー6人は
「TD6」という組織を結成し、短期間の間にトップデザイナー達が
最新コレクションを発表する文化を作り上げた。
これが旧東京コレクションで、TD6にはその後、
川久保玲・山本耀司・コシノヒロコなど、新たなメンバーが加わっていく。
そういった流れの中で、発展的にCFDが発足する事となる。
なお、古い世代の国内のデザイナーに関していうと、
公式プロフィールにおいて
「例:1977年から東京コレクションに参加」
というように、旧イベントの事を完全に「東京コレクション」として扱っている例も多い。
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