あのダナ・キャラン社をアメリカで立ち上げたのは日本人

 

ダナ・キャランと言えば、NYを代表する世界的なファッションブランド。
決して高級系のブランドではないが、デザイナーのダナ・キャランが
ブランドを離脱するまで長くNYコレクションに参加し続け、
同コレクションにおける中心的ブランドの一つの座に君臨していた。
日本でもファーストラインのダナ・キャランや
セカンドラインの「DKNY」は1990年代あたりから極めて高い人気を誇ってきた。
そんな世界的なブランドであるダナ・キャラン(Donna Jaran)であるが、
実は運営するダナ・キャラン社は日本人ビジネスマンが立ち上げた会社だった。
 
 
 


 
 
アメリカにてダナ・キャラン社を立ち上げたのは、
江戸時代中期に創業した老舗アパレル企業・タキヒヨー株式会社の七代目社長、滝富夫(Tomio Taki)氏
 
 
1935年に愛知県で誕生した滝氏は、
東京の慶應義塾大学を冊業してから大手商社の
伊藤忠商事で活躍していたが、父からの懇願を受けてタキヒヨー(家業)へと移籍した。
 
そんな中、入社1年足らずで当時6代目社長であった
瀧兵右衛門が急死してしまったため、若干26歳の若さでタキヒヨーの七代目社長に就任。
 
 
1970年代にはタキヒヨーのアメリカ・NY法人を設立するなど
グローバルな活動を牽引する中でNYのトップブランド「ANNE KLEIN」買収を実現させた。
 
 


 
 
富夫氏は、1978年に社長から会長に昇進して
伊藤是介氏に8代目の社長の座が移るタイミングで渡米し、
アメリカでの本格的なビジネスを開始。
 
そんな中で、ANNE KLEINにおいて
創業者であるアン・クラインの死後にデザイナーを務めていた
ダナ・キャランという若手女性トップデザイナーと共に
1985年にアメリカにてダナ・キャラン社を設立。
(1985年にダナ・キャランはCFDAアワードにてアメリカ人最優秀デザイナーに対して贈与される"デザイナー・オブ・ザ・イヤー"賞を受賞している)
 
1989年にはタキヒヨーとダナキャラン社の間で日本における
販売契約が締結されると百貨店などで
ダナ・キャラン/DKNYブランドの販売を開始し、
このブランドは日本でも極めて高い人気を誇るブランドへと成長した。
 
本国アメリカではダナ・キャランブランドは
NYコレクションに継続的に参加し、
アメリカを代表するブランドへと成長。
 
アメリカ有数のデザイナーに数えられるダナは、
1990年代以降も様々な栄誉ある賞を受賞してきた。
 
そんなダナ・キャランが日本との縁が深いブランドだという事は、
若い世代の間では驚きの事実であると言われる。
 
 
 
ダナ・キャランのインスタグラムより

 
 
 

 

 
 
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