BEAMSの誕生はオイルショックがきっかけ
日本におけるセレクトショップの先駆けで、
"セレクトショップでものを買う"という文化を日本に根付かせる事に大きくしてきたBEAMS。
そんなBEAMSは意外なきっかけで誕生したというお話。
BEAMSの実質的な創業者である設楽洋氏の父親は
1953年創業の新光紙業株式会社(1983年に新光株式会社へと社名変更)
という会社を通じて、ダンボール事業を行っていた。
しかし、1970年代前半にいわゆる"オイルショック"が起き、
新光紙業は原料高騰の影響をモロに受けてしまう。
そんな中、事業領域を拡大してバランスをとる事になり、
アパレル事業に進出する事になった。
そんな中、慶応大学を卒業してから広告代理店大手の電通で活躍していた
息子の設楽洋氏はそのアパレル事業を父親から託され、
彼がもともと大好きであったアメリカ文化を日本を広めるべく、
1976年に「アメリカンライフスタイルショップ・BEAMS」
という小さな店を立ち上げ、外部仕入れのものやオリジナル商品の販売を開始。
なお創業当時から、のちにUNITED ARROWSを立ち上げる事になる
天才経営者・重松理氏がBEAMSスタッフとして在籍していた。
そんな重松氏らスタッフ、そして当時創刊されたばかりの
若者向けファッション雑誌「ポパイ」とタッグを組み、
様々な戦略を次々に成功させて、BEAMSは短期間の間に人気ショップとなった。
設楽氏が1983年に電通を辞めてBEAMS事業に専念すると
さらに成長のスピードは急速になり、日本最大級のセレクトショップチェーンへと成長。
一緒に頑張って来た重松氏は1989年にBEAMSから独立してユナイテッドアローズを設立。
(逆にBEAMSは多数の重要スタッフを失って、一旦危機に直面した)
その出来事により両者はある意味完全なライバルになったが
良い競争をしながら2つの会社は共に刺激し合って成長してきた、という歴史をもつ。
[参考文献]
BEAMS公式サイト
新光株式会社公式サイト(会社沿革)
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