KERING(旧PPR)はもともと木材会社だった
KERING(旧PPR/ピノー・プランタン・ルドゥード)と言えば、
ベルナール・アルノー率いるLVMHに続く、
世界第2位クラスの高級ファッション系コングロマリット。
その創業者であるフランソワ・ピノー氏は
ベルナール・アルノー氏と共にフランス人長者番付の上位の常連。
息子であるフランソワ=アンリ・ピノー氏も
父を継いで2005年にPPRの会長に就任してからビジネスマンとして大活躍している。
なお、LVMHはファッションと並んでワイン事業に力を入れており、
飲食物系のコングロマリットという側面をもつ。
それに対し、KERINGには
- ファッション&レザーグッズ部門
- ウォッチ&ジュエリー部門
- アイウェア部門
しかなく、衣食住のうち、食と住とのかかわりがなく、
ほぼ完全なファッション分野特化のコングロマリットとして存在する。
しかし、前身となる会社はまったく別の事業を行っていた。
KERINGの前身である会社は、1963年にフランソワ・ピノーという
フランス人実業家が自身の苗字を由来として
Etablissements Pinault(のちのピノー・グループ)
という会社を立ち上げたのが発祥。
そして、彼が創業事業として選んだのは、木材業。
つまり、もともとは高級ファッションとは無縁の木材会社(材木業の会社)だった。
その後、企業買収により事業領域を拡大していき、
1988年にはパリ証券取引所に上場。
1990年代に入ってからも小売り・流通系関連の会社・ブランドを買収していき、少しずつファッションに近い方向へと系統。
(1994年にピノーグループからピノー・プランタン・ルドゥード/PPRへと社名変更)
そんなPPRが高級ファッション系企業へと完全に移行する事に決めたのは、1990年代後半の事、と歴史は浅い。
具体的には2000年前後にGUCCIやSAINTLAURENTなどを買収し、
世界最大級の高級ファッション系コングロマリットへと発展していった。
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