ジャン=ポール・ゴルチエが開催してきた奇抜なショーは高田賢三からの影響そのもの

 
 
高級で品格の高いなイメージが強いパリコレにおいて、
特に富裕層向けのオートクチュールのショーに関しては
静かな会場の中でモデルが静かにランウェイを歩くようなショーが中心であった。
 
そんな中、1970年代に入って一般層も対象としたプレタポルテが台頭してくると
ショーのコンセプト・雰囲気は多様化していった。
ランウェイに動物を登場させるなど
サーカスのようなショーを行って一世を風靡していた高田賢三は、
新時代の代表的な存在。
ただし、その他のショーに関してはオートクチュールのショーに近い、
静かな雰囲気のショーが中心であった。
 
 


 
 
1980年代に入ると奇抜なショーが増え始めるが、
その代表格が
 

  • コムデギャルソン(川久保玲)
  • ヴィヴィアン・ウエストウッド
  • ティエリー・ミュグレー
  • ジャン=ポール・ゴルチエ

 
といったあたり。
 
そのうち、コムデギャルソンとヴィヴィアンウエストウッドに関しては
デザイナー自身が共に極めてパンクな(反骨的な)思想の持ち主である事が奇抜なショー開催につながっていると言われる。
 
またティエリー・ミュグレーの舞台作品的なショーに関しては
創業者のティエリー氏が元男性バレリーナで、舞台出身者である事が大きく関係。
 
ただし、川久保氏やヴィヴィアン氏と比較すると
そんなに反骨的な雰囲気はなく温和な雰囲気があるゴルチエ氏は
何故、際立って奇抜なショーを開催してきたのかはわかりづらいところ。
 
そこには彼の尊敬するデザイナーが大きく関係していた。
 
 
 


 
 
世界中のデザイナーの中には高田賢三ファンである事を
公言する人が数多く存在するが、ゴルチエ氏のその中でも突出して賢三信者として有名。
 
そんなゴルチエ(1952年生)はパリ生まれの生粋なパリジャンで、
1970年に高田賢三がパリに店をオープンさせ、
パリコレにて活躍し出すと彼の店に通うようになり、
瞬く間にKENZOの虜となった。
 
 
日本メディアのインタビューでは、

  • 作品の完成度の高さ
  • 店の内装の雰囲気
  • 店のフレンドリーな雰囲気

 
といったものがすべて魅力的ですっかり魅了されたと語っている。
 


 
 
同様にショーにも足を運ぶ中で、
エレガントで上品な雰囲気のショーとは対極的な、
奇抜で人を感動させられるような演出のショーに興味をもつようになり、
1980年代に入ってデザイナーとして成功し、
ショーにお金をかけられるようになると、
大規模な会場においてド派手で奇抜なショーを開催するようになった。
 
時にはサーカスに近い雰囲気のシーズンもあるほど。
 
そういったショーを開催してきた事について彼ははっきりと、
「まさに賢三氏からの影響である」
と公言している。
 
 
そんな彼は21世紀に入ってプレタポルテの世界から引退し、
2020年1月にはオートクチュールの世界からも引退したが、
最後のショーは長時間(1時間以上)に渡って長く開催。
(KENZOのラストショーは、それを上回る2時間開催であった)
 
歌手が歌うシーンもあるなど、舞台作品的な奇抜なショーとまとめ上げられ、
1999年秋に開催された高田賢三によるKENZOのラストショーに近いものとなった。
 
 
 
ゴルチエ引退ショーの映像

 
特に最後のゴルチエ登場シーンは高田賢三氏の引退ショーの雰囲気と酷似しており、KENZOラストショーを演出のヒントにしている可能性もあり。
 
 
 
 

 

 

 
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